NECは、業務用ラベルプリンタ市場に参入する。第1弾として、金属きょう体の「マルチコーダー500M3M」と樹脂きょう体の「マルチコーダー500M3P」の2タイプ6モデルを発売。10月10日から出荷を開始する。1年間で4000台の販売を見込む。
新製品は、本体前面のカバーが上下に開閉する「フロントオープン構造」を採用。狭い場所でも設置できる上、インクリボンなどの消耗品の交換も簡単に行える。メンテナンス性も高め、専門の保守員が行う消耗部品もユーザー自身で交換できる。オプションの用紙ホルダーを複数用意し、さまざまな用紙の切り替えも簡単にできるようにした。
印刷したラベルを自動的にカットする「カッター機能」、ラベルを1枚ごとに台紙からはがす「ハクリ機能」を搭載したモデルも用意。LAN、2.0フルスピード対応のUSB、パラレルのインターフェイスを搭載しており、用途に合わせた機器と接続できる。
1 次元バーコード・2次元コードを作成できるソフト「BarcodeStudio Ver.2.1」、ラベルのフォームを作成したり、作成したフォームに業務システムで管理しているデータを引用して印刷する「オーバーレイ印刷」が可能なソフト「らくらくふぉ〜む for ラベルプリンタ」にも対応する。
税別価格は、製造や物流などのラベル印刷出力業務に適した金属きょう体の標準モデル「マルチコーダー500M3M」が39万8000円、カッターモデル「500M3MC」とハクリモデル「500M3MS」が45万8000円。
省スペース設計の樹脂きょう体の標準モデル「マルチコーダー500M3P」が34万8000円、カッターモデル「500M3PC」とハクリモデル「500M3PS」が40万8000円。
NECでは「マルチコーダー」シリーズで業務用ラベルプリンタ事業を展開。今後はICタグへの印字とデータ書き込みができるモデルなど、ラインアップの拡充も図る。