レッドハット、JBoss製品を組み込んだアプリケーションスタックを発表

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2006-09-19 20:15

 Red Hatは米国時間9月18日、2006年の買収後初めてJBoss製品を組み込んだ製品をリリースした。

 Red Hatがリリースする「Red Hat Application Stack」は一連のサーバコンポーネントを集めた製品で、新しいアプリケーションの構築および運用を目指す企業顧客や開発者をターゲットにしている。同製品は、Red Hatの販売チャネルを通じて購入できる。

 Application Stackには、「Red Hat Enterprise Linux」「JBoss Application Server」「Hibernate」と呼ばれるデータベースアクセスソフトウェア、「Tomcat」Webアプリケーションサーバなどが含まれている。同製品は、オープンソースデータベース「PostgreSQL」での動作が認定されている。また、別の人気オープンソースデータベースである「MySQL」を含んでもいる。

 Red Hatの企業マーケティング担当ディレクター、Todd Barr氏によると、同社はApplication Stackに含まれるコンポーネント間の連携に問題がないことを保証しており、さらにパッケージ全体を対象とした年額制のサポートサービスも用意しているという。

 Red Hatは2006年4月、オープンソースJavaアプリケーションサーバメーカーのJBossを買収した。Red Hatは今後、製品のポートフォリオを拡大し、特にオープンソースのインフラソフトウェアに注力していく計画だ。

 Barr氏は、「われわれは、将来に向け、柔軟かつ低コスト(なコンピューティング)のためのインフラプロバイダーになるべく態勢を整えている。無論、今日も自らをインフラプロバイダーと位置づけている」とした上で、「オープンソースはそのために必要不可欠な手段だ」と付け加えた。

 Barr氏によると、Red Hatが同社初のアプリケーションインフラをリリースした狙いは、広範なアプリケーションに必要なベースコンポーネントを作ることにあるという。

 同氏によると、Application StackにはPHPなどのスクリプト言語でアプリケーションを実行するために必要なソフトウェアが含まれているが、それでも間に合わないような困難な仕事を顧客は、自らJavaアプリケーションを構築することも可能だという。

 Barr氏によると、Application Stackは、Red Hatの直販部門や販売ネットワークを通じて販売されるという。現在同社は、売り上げ全体の6割以上をその販売ネットワークを通じて上げているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]