沖電気工業(OKI)は11月6日、携帯電話の可視光カメラで利用可能な虹彩認証技術「携帯アイリス認識技術」を発表した。2007年3月に製品化する予定。
OKIは、すでに虹彩認証技術ベースの個人認証装置を販売しているが、この既存製品は専用の赤外線カメラを必要とする。それに対し、今回の携帯アイリス認識技術は、新たな認識アルゴリズムを開発し、携帯電話に搭載されている可視光カメラで虹彩認証可能とした。
誤認識率は10万分の1以下で、動作周波数220MHzのARM9プロセッサを使うと0.5秒以下で認識が済む。撮影距離は20cm。
プログラムのサイズは100Kバイト。200Kバイトの作業用メモリが必要。携帯電話だけではなく、カメラ付きPDAなどへの適用も可能という。
「コンパクトなプログラムで構成されていることから、携帯電話の限られた処理能力でも十分な速度で虹彩認識が可能となり、虹彩認識装置の小型化が実現できる」(OKI)