アメリカと中国の差が拡大--ソフォスがスパム送信国ワースト12を発表

吉澤亨史

2006-11-08 17:22

 ソフォスは11月7日、2006年第3四半期(7〜9月)のスパム最多送信国ワースト12に関するレポートを発表した。このレポートは、世界各地の脅威解析センター「SophosLabs」のリサーチャーが、期間内に受信した全スパムを分析した結果をまとめたもの。

 発表によると1位はアメリカ(21.6%)、2位は中国(13.4%)、3位は同率(6.3%)でフランスと韓国であった。アメリカと中国の差は、僅差であった前期よりも拡大している。これは、英語圏のPCユーザーをターゲットに短期間で300種類以上の亜種が出現した「Stratioワーム(別名:Warezov)」の蔓延が影響したものとしている。

 スパムの傾向としては、ユーザーとスパム対策ソフトの両方をだまそうとする新手法が登場しており、ポンプ&ダンプ詐欺(偽情報による株価操作詐欺)においてテキストではなく画像でメッセージを表示するスパムが目立ってきている。また、メールアドレスの収集方法においては、偽の調査機関に協力を求める形でチェーンメールを転送させたり、動画提供サイトのユーザー登録を装ってメールアドレスを入力させるものもあるという。

 5位以下の順位は、5位スペイン(5.8%)、6位ポーランド(4.8%)、7位ブラジル(4.7%)、8位イタリア(4.3%)、9位ドイツ(3.0%)、10位台湾(2.0%)、11位イスラエル(1.8%)、12位日本(1.7%)となっている。その他は24.3%であった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]