ヘッド・ソリューションズとサイベース、Sybase IQとDataSpiderの連携ソリューションで提携

山下竜大(編集部) 2006年11月08日 18時41分

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 ヘッド・ソリューションズとサイベースは11月8日、ビジネス・インテリジェンス(BI)市場に向けたデータ連携ソリューションの提供で協業することを発表した。この発表により両社は、ヘッド・ソリューションズが販売するデータ連携ミドルウェア「DataSpider」とサイベースの情報系分析用高速クエリエンジン「Sybase IQ」を連携するアダプタ製品「Sybase IQ Adapter」を共同で開発し、両社の販売チャネルを通じて展開する。

 DataSpiderは、アプレッソが開発した国産EAI(Enterprise Application Integration)ソフトウェア製品。豊富なアダプタ製品と開発生産性の高いツールの提供により、データベースやERPアプリケーション、グループウェア、ファイルシステムなど、さまざまなデータソースをノンプログラミングで連携することが可能。すでに、NHKや清水建設、矢崎総業など、国内420サイト以上に導入された実績を持つ。

 一方、Sybase IQは、大量データの登録および検索に最適化された高速クエリエンジンで、一般的なRDBMSでBI環境を構築するのに比べ、RDBMSと同じSQLインターフェースで検索できるにもかかわらず、10〜100倍のスピードと約5倍の格納効率、定型/否定形に関わらず安定した性能を実現できる。

ヘッド・ソリューションズの佐藤秀哉氏 ヘッド・ソリューションズの代表取締役社長、佐藤秀哉氏。

 Sybase IQが高い性能を実現できるのは、各カラムを分離して格納し、必要なカラムのみ読み込みやローディングが可能な「カラムパーティション」や全カラムを用途別に9種類の型でインデックス化できる「ビットワイズインデックス」、ページ単位でデータを圧縮する機能などが搭載されているためだ。

 しかし、Sybase IQにも課題がないわけではなかった。 ヘッド・ソリューションズの代表取締役社長、佐藤秀哉氏は、「Sybase IQは、一旦データをローディングしてしまえば、高速な処理が可能になり、効果的なBI環境を構築できる。しかしその一方で、業務アプリケーションからデータを収集し、Sybase IQにデータをローディングするまでの仕組みを個別に開発する必要があり、この開発が大きな課題のひとつとなっていた」と話す。

 そこで今回、ヘッド・ソリューションズとサイベースは共同でSybase IQ Adapterを開発し、この課題を解決した。Sybase IQ Adapterは、データの読込み、書込み、検索、更新などの標準的なデータ操作に加え、ストアドプロシージャの実行やロード/エクスポートなどの機能を搭載。DataSpiderの既存Adapterと組み合わせることで、企業のさまざまなデータを容易に連携し、Sybase IQのデータ資産として短期間で効率良く利用することを可能にする。

サイベースの早川典之氏 サイベースの代表取締役社長、早川典之氏。

 サイベースの代表取締役社長、早川典之氏は、「DataSpiderとSybase IQ Adapterにより、国産ETLツールとして初めての製品を提供できる。今後は、BI構築スイート製品として提供していくことも考えており、分析系プロジェクトの推進を期待している。価格的にもメリットがあり、導入しやすいソリューションになるだろう」と話している。

 ヘッド・ソリューションズとサイベースは、同日よりSybase IQ Adapterの販売を開始する。DataSpiderとSybase IQを連携させるための導入支援やサポート/サービスなどを提供していく予定。Sybase IQ Adapterの価格は、80万円(DataSpiderは300万円)で、サポート料金が年間16万円。両社は、初年度100サイトへの導入を目指している。

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