「間接販売とサポートを強化する」--EMCジャパン、新体制と新製品を発表 - (page 2)

藤本京子(編集部)

2006-11-09 20:51

 RecoverPointは、異機種ストレージ間では不可能だったデータ保護やリカバリを実現するソフトウェアだ。最大15倍の圧縮技術を持ち、回線コストも低減できる。

 Symmetrix DMX-3 950はハイエンドストレージだが、これまで定価1億円以上の価格帯で提供していたものを、5000万円以下で提供する。EMCジャパン マーケティング 兼 パートナーアライアンス統括本部長の古谷幹則氏は、「Symmetrixの拡張性や機能、パフォーマンスはそのままだが、ディスク容量などの構成を抑えてこの価格を実現した。ハードウェアのディスク容量は増える一方だが、そこまで大容量でなくとも低価格な製品が欲しいという顧客は多い。こうした要望に応えた製品だ」と説明した。

 CLARiX CX3は、iSCSI対応でコスト削減が実現できるほか、小規模サーバを低コストで高可用性ストレージに統合できる。古谷氏は、同製品が「SANとNASの融合を加速できるソリューションだ」としている。

 Celerra NSシリーズには、Celerra NS40およびNS40G(Gはゲートウェイ)、Celerra NS80およびNS80G、Celerra NSX X-Blade 65が新たに加わった。古谷氏は、「NS40およびNS40Gでは、従来製品のNS500よりパフォーマンスが39%向上し、NS80およびNS80Gでは、NS704に比べてパフォーマンスが39%向上した」と説明する。

 Disk Library 4000は、従来モデルの2倍のパフォーマンスと拡張性を実現した。同製品は、過去2年間でオープンシステムディスクライブラリ市場において70ペタバイトもの導入実績があるという。

 今回発表した新製品はハードウェア製品が多いが、EMCでは順調にソフトウェアの売上比率を伸ばしている。2006年第3四半期の売上高28憶2000万ドルのうち、ハードウェアの売上は全体の46%で13億ドル、ソフトウェアの売上は全体の38%で10憶8000万ドルとなった。ただ、日本ではソフトウェアの売上比率は15%とそれほど高くない。この理由についてNeiheisel氏は、「買収したソフトウェア企業の多くが日本語版ソフトを提供していなかったためだ。しかし、徐々に準備は整ってきた。今後日本でもソフトウェアの売上が伸びるだろう」と述べた。

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