後回しにされやすいけど大切なこと:サーバルームのスケーラビリティ

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有 2006年11月28日 08時00分

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 サーバやその他のネットワーク機器を格納するための部屋を選定する際には、スケーラビリティのことなど考慮しないかもしれない。しかし、サーバルームを選定する際にあらかじめスケーラビリティを考慮しておくことで、企業が成長したときの対応が容易になるのだ。

 小規模な企業では、(唯一の)サーバは従業員のオフィスの片隅に置かれていたり、目に付かないよう小さな収納庫に納められていたりするだろう。しかし、このようなサーバの設置方法は、セキュリティやスケーラビリティの点で問題がある。オフィススペースが貴重な状態なら、サーバ専用の部屋が必要であると上司を説得することは難しいかもしれない(とはいえ、オフィスで唯一の無駄なスペース、つまり上司の部屋の一角を犠牲にしてでもサーバルームを確保できればよいのだが)。

 しかし、IT投資の保護を真剣に考える企業にとっては、自社の最もミッションクリティカルなアプリケーションと重要なデータが格納されているマシンの物理的なセキュリティを確保できる適切なサーバルームを構築することは重要な課題だ。では、小さなスペースにどのようにスケーラビリティを持たせればよいのだろうか。そのための方法をいくつか考えてみよう。

スペースの選択

 サーバルームのスペースに関しては、可能であれば、今後の企業の成長に対応できるように現時点で必要な大きさ以上の空間をとっておくべきである。あなたの企業にとっては、MicrosoftのWindows Small Business Server(SBS)といったシングルサーバソリューションで今は十分かもしれないが、企業の成長に伴ってネットワークの限界以上のニーズが生じる可能性は非常に高い。

 セキュリティとパフォーマンス、ユーザビリティの点から、最終的には、ドメインコントローラ機能をその他のサーバ機能から切り離し、専用のサーバ上に外壁としてファイアウォールを構築し、DMZにあたるネットワークを構築して、そこにメール用やウェブ用などインターネットに直接つながっている必要のあるサーバを設置したいと思うようになるだろう。また、無線LANを導入した場合には、1つ以上の無線アクセスポイントを設置する場所が必要だ。さらに、通常の電話からIP電話に切り替えた場合には、コールサーバやIP-PBXを設置する場所が必要になる。こういった機器を新たに設置すると、より多くのスイッチ機器やルータが必要となる。そのうえ、これらの機器から発生する熱に対処するために一定規模の冷却設備が必要となる場合もある。

 企業が個別のサーバや関連機器を必要とするまでに成長するころには従業員数が増加して、オフィスそのものの移転が必要となっているだろうと考えるかもしれない。実際には、この考え方が正しい場合もあれば正しくない場合もある。今日の多くの企業は、従業員に在宅勤務を許可したりシフト制を採用したりして、従業員数が増えてもオフィススペースの拡張を抑えている。しかし、リモートユーザーが増えたりネットワークリソースが絶え間なく使用されるようになったりして、その結果ネットワークトラフィックや仕事量が増大すれば、ITインフラへの負荷は増大し、サーバルームの再構築や機器の追加が必要となるだろう。

スペースを有効利用する方法

 インフラの構築や増強を行う際には、スケーラビリティも考慮しておくべきである。例えば、2台目のサーバを追加するにあたっては、2台のサーバで1つのキーボードとモニタ、ポインティングデバイスを共有できるようKVMスイッチの購入を検討してみてはどうだろうか。また、スケーラビリティという点では、当面のニーズを満たすもののポートが2つしかないKVMスイッチを購入するのではなく、必要になればサーバを追加できるものに目を向ける方が理に適っている。

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