第3回:WindowsマシンにSolarisをインストール、Vistaは……--Solaris 10で行こう! - (page 2)

福田昌弘

2006-11-30 22:35

 つまり、すでにWindowsシステムをインストールしているディスク上に、Solaris 10を収めるパーティションを用意しなければならないということだ。

 Windowsマシンでは、通常Cドライブのハードディスクがブートディスクになっている。したがって、Windows XPを使用しているのであれば、[スタート]メニューから[コントロールパネル][管理ツール][コンピュータの管理]を順にたどり、[コンピュータの管理]ウインドウで[記憶域]の[ディスクの管理]をクリックして、Cドライブの利用状況を確認しよう。

 たとえば、次の例を見ると、Cドライブが2つのパーティションに分かれていて、そのうちの1つはWindows XPで使い、もう1つは空いていることがわかる。

ディスク利用状況の確認 ディスク利用状況の確認。

 この例のようにCドライブに未使用のパーティションがあるときには、そこにSolaris 10をインストールできる。これに対してCドライブのハードディスクをすべてWindowsシステムで使用しているときには、Solaris 10をインストールするパーティションを何らかの方法で作り出さなければならない。

 もっとも安価な方法は、KNOPPIXというLinuxディストリビューションでQTPartedという無償ソフトウェアを使う方法である。KNOPPIXは、CDのみでブートできるため、Solaris 10をインストールするためにLinuxをインストールするという混沌とした状況に陥らずにすむ。ちなみに、KNOPPIXのディスクイメージは、ウェブサイトからダウンロードできる。

 実際にWindowsシステムが使用中のパーティションからSolaris 10用のパーティションを作り出すときには、まず[ディスクデフラグツール]ウインドウでCドライブの利用状況を最適化する。[ディスクデフラグツール]は、Cドライブに関する[プロパティ]ウィンドウを開き、[ツール]タブで[最適化する]ボタンをクリックすることで表示できる。

[ディスクデフラグツール]による最適化 [ディスクデフラグツール]による最適化。

 ディスクの最適化が終了したら、KNOPPIXのディスクイメージを書き込んだCDを使ってマシンを再起動する。KNOPPIXのCDでマシンを起動すると、次のようなデスクトップ画面が表示される。

KNOPPIXのデスクトップ画面 KNOPPIXのデスクトップ画面。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]