チェック・ポイント、侵入予防技術のNFRを買収へ

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2006-12-20 17:16

 Check Point Software Technologiesは米国時間12月19日、NFR Securityを約2000万ドルで買収する計画を発表した。

 この買収により、Check Pointはファイアウォール、VPN(仮想プライベートネットワーク)、セキュリティ管理ソフトを含む自社製品ラインに、NFRの侵入検知技術および侵入予防技術を統合する計画だ。取引は今月中に完了を見込む。

 Check Pointでは、ネットワークセキュリティとデータセキュリティという2方向の拡大戦略を展開しており、今回のNFRの買収はこれをさらに推し進めるものとなる。また、このほかにも同社の新戦略を具体化するものにもなる。

 Check Pointはこれまで、買収よりも自社で技術開発することで事業を拡大してきた。だが同社は11月、Pointsec Mobile Technologiesの親会社であるProtect Dataを5億8600万ドルで買収する計画を発表するなどして、買収戦略にも意欲を見せている。

 同社はまた、2005年秋には、Sourcefireを2億2500万ドルで買収する計画を発表している。NFRと同様、Sourcefireも侵入予防技術を開発している。

 Check Pointの最高経営責任者(CEO)であるGil Shwed氏は声明の中で、「今回の(NFRの)買収は、(業界で)リーダーになるというCheck Pointの戦略において重要な一歩となる」と述べている。「この買収は、ネットワークセキュリティを中核のプラットフォームとし、データセキュリティにも拡大するというわれわれの2方向の戦略の一部となる」(Shwed氏)

 この買収の下、Check Pointは自社の「SmartDefense」とNFRのハイブリッド型検知エンジンを組み合わせる。NFRは、ゼロデイ攻撃や多形型のバッファオーバーフローなどの侵入から保護するための技術を開発している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]