モジラ、複数製品をアップデート--「最高」レベルの複数の脆弱性に対応

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2006-12-21 11:50

 Mozilla Foundationが、ウェブブラウザの「Firefox」、電子メールクライアントの「Thunderbird」、アプリケーションスイートの「SeaMonkey」に発見された脆弱性に対応する「最高」レベルのセキュリティアップデートをリリースした。

 Mozillaが米国時間12月19日述べたところによると、この脆弱性は「Firefox 2.0.0.1」「Firefox 1.5.0.9」以前のバージョン、および「Thunderbird 1.5.0.9」「SeaMonkey 1.0.7」以前のバージョンで確認されているという。

 セキュリティ企業Secuniaの勧告によると、この脆弱性が悪用されると、クロスサイトスクリプティング攻撃を仕掛けられたり、遠隔地の攻撃者によってユーザーのコンピュータ上でコードを実行されたり、機密情報が盗み出されたりする可能性があるという。

 Mozillaは、これらのアップデートの重要度を「最高」に分類している。またSecuniaは5段階評価で2番目に危険度高い「きわめて深刻(highly critical)」としている。

 Mozillaは、ThunderbirdとSeaMonkeyのメール機能で、JavaScriptを無効にするようユーザーにアドバイスしている。また、SeaMonkey 1.0.7をダウンロードするようにも忠告している。

 Mozillaが19日に発表した「最高」レベルのセキュリティアドバイザリ6件のうちの1件によれば、「(修正されたバグの)一部はメモリ破壊の形跡が見られるクラッシュで、条件が整えば任意のコード実行に利用可能と思われる」という。

 Mozillaはまた、11月にもFirefox、Thunderbird、SeaMonkeyに対して「最高」レベルのセキュリティアップデートをリリースしている。今回の脆弱性と同様、前回のものも、悪意のある攻撃者によるユーザーシステムの制御を誘発するものだった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]