SAPジャパンは1月11日、中小企業向けERPソフトの最新版「SAP Business One 2005B」の出荷を開始した。国内ユーザーからの要求が高かった機能を30項目以上も導入したという。
SAP Business Oneは、財務/管理会計機能にとどまらず、販売/仕入/在庫管理、顧客管理、営業支援などの機能を備えるERPパッケージ。SAPジャパンでは、「短期間かつ低コストで導入できることが大きな特徴で、現在注目されるコンプライアンス(法令順守)や内部統制強化のためのシステム基盤にもなる」としている。
最新版は、新たに受注残管理を搭載したほか、照合機能の拡張、ヘルプ検索などの操作性向上などを実施した。国内の商習慣に適した新機能として、伝票における消費税処理の拡張、総額表示、印紙税への対応も図った。
パフォーマンスに関するデータを自動的に収集・分析するツールを標準搭載したため、専任IT担当者のいない小規模企業でも安心して運用できるという。
またSAPジャパンは、ビジネスインテリジェンス(BI)ソフト「SAP Business Intelligence」との連携機能を、2007年第1四半期に提供する予定。