日立ソフトウェアエンジニアリングはこのほど、クラステクノロジーが発行した新株を引き受けることで20%程度を出資し、同社の生産管理パッケージ「ECObjects」を軸としたSIビジネスの拡大を図ると発表した。
今回の資本・業務提携の強化により、日立ソフトとクラステクノロジーは開発ノウハウを共有する。クラステクノロジーは得た資金で「ECObjects」の機能強化を図る。一方の日立ソフトは、ECObjectsの技術情報を周辺パッケージの開発とシステムインテグレーションに生かす。
同ソフトは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に対応したJavaパッケージであり、ユーザー企業の強みである業務プロセスをカスタマイズによって取り込めるところが評価されているという。
ECObjectsは“エンジニアリング・チェーン・マネジメント”という理論に基づいて構築・設計された総合製造ソリューション。従来の業務部門・機能ごとに個別に構築されたシステムでは、リアルタイムの情報共有が非常に難しく、仕様変更・設計変更が頻発する環境ではどの情報が最新で正しいかの判断が困難とされていた。
ECObjectsの場合、統合化部品表を中核にモノづくりに関する情報を一元管理することで部門間の情報共有をシームレスにし、すべての業務プロセスで最新の正しい情報を即座に活用できるという。