万川集海 第3回:ストレージはいつが買い時?--ストレージ仮想化のメリット

徳永雄樹(日本IBM) 2007年02月01日 08時00分

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予想外の割引

 と言っても携帯電話の話ではない。何が予想外かと言うと、家電量販店で見た商品の値札である。半年前や一年前に比べ、ものすごい勢いで商品の値段が安くなっていた。液晶テレビなどは数年前35万円強だったのが今や約15万円である。「あー、もう少し待っとけば良かったかなぁ」とちょっと損した気分になる方も多いのではないだろうか。しかも機能は格段に進化している。フルスペックハイビジョンやら省電力設計、バックライトの長寿命設計など、その技術革新への挑戦とコスト削減に向けた企業努力は尊敬に値する。

 一方、購入する側としては、急速に値段が下がりつつも、機能はどんどん向上していくことが目に見えているのだから決断のタイミングが難しい。ディスクストレージに関しても事情は同じである。ディスクの容量単価は年々低下の一途を辿っており、1Mバイトあたりの価格は今後もどんどん下落していくと考えられている。逆に、性能や機能については、耐障害性能や処理速度などが年々向上している。こうした傾向が今後も続くことは、今のところ疑う余地はほとんどない。

液晶テレビを組み合わせて超大画面

 再び話を液晶テレビに戻そう。液晶テレビの購入を巡る消費者の心理的な葛藤は次のような感じではないだろうか。オリンピック商戦があるからもう少し待とう、いやいやワールドカップまで我慢すればもっと安くなるかもしれない、せっかくここまで待ったのだから年末商戦まで…… でも滅多にないイベントだからきれいな大画面で観たいなぁ。つまるところ、今買うと損するかもしれないので待ちたいが、でも、今すぐ欲しい、ということだと思う。

 こうしたジレンマを解消できたならどんなに素晴らしいだろう。こんな光景を想像してほしい。数年前に買ったテレビがあったとしよう。通常、最新モデルを買った後はお払い箱である。ところが、この古いテレビが最新モデルと合体して一台の超大画面液晶テレビに変身する。さらに、最新モデルの技術を取り込んで、画質や音質、消費電力など機能面でも向上する。こうなれば以前買った古いテレビは、割高で買ってしまった単なるポンコツに成り下がるのではなく、最新の超大画面液晶テレビの一部として立派に活躍し続けるのである。

 もちろんこれは空想の話でしかないが、すでにこうしたことを実現できてしまう領域がある。それがディスクストレージの世界だ。古いディスク装置や新しいディスク装置を寄せ集め、一台の仮想的なディスク装置として再利用できるのである。これをストレージの「仮想化」技術と呼んでいる。ディスクストレージの世界でも技術は日進月歩で進化しているので、単体の古いディスク装置では、拡張性の限界、機能やパフォーマンス性能の不足などに直面することが多々ある。こうした際にストレージの仮想化技術を用いれば、せっかく買った古いディスク、しかも、今考えるとちょいと割高なディスクをお払い箱にすることなく、新しいディスクと組み合わせて現役バリバリで使い続けることができるのである。

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