テクノマセマティカルは2月2日、米Marvell Semiconductorのプロセッサ製品系列「Marvell PXA300」向けのビデオおよびオーディオの圧縮・伸張ソフトを発表した。
テクノマセマティカルが提供するPXA 300向け圧縮・伸張ソフトは、画像や音声の圧縮・伸張処理で使われる各種演算の高速処理が可能なアルゴリズム「Digital Media New Algorithm(DMNA)」をベースとする。同社によると、「DMNAを用いた高性能ソフト製品は、高品質と低いプロセッサ負荷を両立しており、国際標準の圧縮/伸張規格を中心に、さまざまなマルチメディアフォーマットに対応している」という。
圧縮/伸張ソフトをPXA 300に最適化した結果、H.264ビデオデコード(QVGA 15fps)、AAC-SBRオーディオデコード、MPEG-2 TSデコードがソフトのみで処理可能となった。これらの処理を行う際の動作周波数を150MHz以下に抑え、低消費電力モードで作動するため、消費電力を大幅に削減できる。
また、この圧縮・伸張ソフトは、WindowsやLinuxなどの汎用OSに対応している。
PXA 300は、「インテルXScaleマイクロ・アーキテクチャ」ベースの汎用アプリケーションプロセッサ。既存の「PXA25x」「PXA26x」「PXA/27x」製品系列プロセッサとのソフト互換性を維持しつつ、90nmプロセスルールで製造することで、高速化と低消費電力化を実現したという。