Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その1:メーカー社員、ある昼過ぎのこと - (page 2)

大槻透世二(デジタルハリウッド大学院)

2007-02-15 15:00

 頭を抱えながら私はインターネットでセカンドライフの情報を収集し始めた。ここ最近で日本の企業の動きが活発になっている。しかし、どうやら本格的にセカンドライフが騒がれだしたのは2006年の初めかららしい。

 「んっ?」

 「2006年のユーザー数は10万人そこそこ? それが2006年末には200万人突破だって!? すごい! これはまだ始まったばかりじゃないか。しかもこの企業の中にはメーカーが存在する。やはり、ウチのような企業でもチャンスがあるはずだ!」

 もしこれがインターネットが始まったばかりのころだと考えれば、これからこのサイバースペースでの取引が活発になるだろう。そして、おそらくこの3次元のサイバースペース中でメーカーとして“ここでしかできないこと”があるはずだ。

 「ようし! これはあの頭の固い上司を説得するためにも、まずは自分で作ってみよう。まずはそれからだ。それを見せれば上司も事態の重大さに気づくはずだ。そうと決まったら、この中で物を作るのはどうすればいいんだろう……? んっ? ZDNet Japanで連載をやるようだ。“Second Life 新世界的ものづくりのススメ”だって! これだ!」

セカンドライフ内のシーネットオフィス Second Life内に建設されたシーネットネットワークスジャパンのオフィス(Cyber Adventure 118, 30, 31) 。

 今回からスタートした新連載「Second Life 新世界的ものづくりのススメ」(毎週木曜掲載)では、実際にSecond Life内に建設されたシーネットネットワークスジャパンのオフィス(Cyber Adventure 118, 30, 31) を、いかに構築していったのか、その具体的な方法を紹介する。

 「へぇー。すでにシーネットのオフィスがSecond Life内に建設されていて、しかもその建設方法を知ることができるのか……。これは凄いぞっ! これなら、自分でウチの自社ビルを立てることができるかもしれない! よし、まずはこれを見て勉強してみよう……。なになに……」

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