アップル、「QuickTime」の脆弱性8件を修正

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-03-06 13:09

 Appleは米国時間3月5日、同社のメディアプレーヤーソフトウェア「QuickTime」の重大なセキュリティ脆弱性8件を修正するアップデートをリリースした。

 Appleはセキュリティ警告の中で、同脆弱性はMacとWindows PCの両方をサイバー攻撃の危険にさらすものであると述べた。Appleによると、どのケースにおいても、攻撃者が悪意のあるファイルを作成し、それをQuickTimeで開かせることにより同ソフトウェアを実行するコンピュータの完全な制御を得る危険性があるという。

 問題は、QuickTimeが数種のフォーマットを扱う方法に存在する。Appleの警告によると、今回のセキュリティアップデートにより、同ソフトウェアがQuickTime、MIDI、3GP、PICT、QTIFの各種ファイルを扱う方法における問題が修正されているという。

 QuickTimeの修正版はバージョン7.1.5となる。同最新版では、これらの修正とともに、いくつかの機能が改善されているとAppleは述べた。アップデート版はAppleのウェブサイトか、またはAppleのアップデート機能からダウンロードできるという。

 AppleはQuickTimeのパッチを定期的に発行している。同社は2007年1月には、「Month of the Apple Bugs」プロジェクトの一環としてゼロデイ脆弱性に対する修正をリリースしている。

 セキュリティ専門家らはここ数カ月、QuickTimeなどのアプリケーションに対する調査をますます強化している。OSのセキュリティが高まったことから、メディアプレーヤー、インスタントメッセージツール、ウイルス対策ソフトなどの広く使用されるプログラムが、ハッカーらの攻撃対象となっていると専門家らは指摘している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]