万川集海 第8回:備えあれば憂いなし?--バックアップの大切さ

川島久美(日本IBM) 2007年03月08日 08時00分

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携帯電話のデータも大切

 最近、新聞やテレビで情報の重要性が話題になることが多くなった。企業も個人も何かしらの電子データを持っていることが当たり前という世の中になっているためだ。私たちの身近にある電子データの例としては、携帯電話の中のアドレス帳や、デジカメで撮った映像が挙げられる。これらは全て大切な情報だ。皆さんの中にはこれらの情報を間違って消してしまった経験はないだろうか。

 私の友人で、ポケットに携帯電話を入れたまま海に飛び込み、二度も携帯電話を駄目にしたおっちょこちょいがいる。噂では、すぐに気づいて真水でよく洗い、しっかりと乾かせば復活するらしいが、残念なことに私の友人は思う存分海を堪能した後で気づいたため、時すでに遅しだ。携帯はまったく機能しなくなり、中のアドレス帳やメールなどは復活不可能となった。

なくして戻らぬものがある

 人間誰しも間違いはあるものだ。この真理を知っていれば、何かあった時のために大切な情報のコピーを保管しておく必要があることもわかるだろう。データをコピーして保管しておくことをコンピュータの世界ではバックアップと呼ぶ。個人のアドレス帳であれば、なくしたデータを再び友人から教えてもらえばいいだけだが、企業のデータはそういう訳にはいかない。

 ショッピングサイトを運営する企業が注文データを失くしたら、いつまでたっても注文した商品はユーザーに届かない。企業は誰が何を注文したかもわからないので、苦情の電話で初めて注文があったことに気づく。中には「もうあんな所からは二度とモノは買わない!」と、客が離れてしまうこともあるだろう。銀行が預金情報をなくしてしまったらどうだろうか。預金者全員に最後の残高を教えてくださいとは言えない。そんな銀行があったら信用を失い、皆口座を解約してしまうに違いない。

 このような事態にならないよう、大抵の企業は何らかの方法でデータのバックアップを行い、いざという時に備えている。バックアップの情報が役に立つ時というのは、何かトラブルが発生した時や、データをうっかり消してしまった時で、できることなら出番がない方が良いのだが、出番が来るかもしれないことを念頭に置いて行動する必要があるのだ。

 しかし、コンピュータのデータもバックアップさえ取っていれば、それだけで備えは万全なのだろうか。

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