ここでの注意としては、何を基準に水平方向(Horizontal)および垂直方向(Vertical)を考えればよいか、という点がある。水平方向および垂直方向は方位(東西南北)を基準としており、垂直方向は南北を結ぶ線、水平方向は東西を結ぶ線となっている。
例えば、2枚のオブジェクトが上図のように置かれているとする。画面右上に表示される「Mini Map」から分かるように、図の上側が「北」、下側が「南」となっている。そのため、境界部分の模様を合わそうと移動する場合、数値を変更する必要があるのは「Vertical」となる。このように、自分が向いている方向によっては、「Offset」でどの数値を変化させるかが違ってくる。ここを注意してもらいたい。
それでは、この「Offset」の数値を変化させ、床の模様をずらして調整してみよう。ちゃんと模様が連続するようになった。
床のコピー
この前の項では、床用オブジェクトをコピーして2枚並べているが、そのコピーはどうすればよいのか。オジェクトを移動するための「Position」モード(第5回参照)を使う。「SHIFT」キーを押しながら、X軸、Y軸、Z軸方向を示す矢印のいずれかをドラッグする。これでコピーができる。
また、複数のオブジェクトを同時にコピーすることもできる。10m×10mの床用オブジェクトを3枚並べて10m×30mの床を構成した場合、この3枚を同時に選択してコピーするには、まず「SHIFT」キーを押しながらそれぞれをクリックする。それぞれの周りが黄色くなり、選択されていることを示す。そして、X軸、Y軸、Z軸方向を示す矢印のいずれかをドラッグする。なお、複数選択している状態では、プリムの中心座標は全体の平均値になる。