セールスフォース、「SMBによりフォーカスする」--オンデマンドCRM最新版も同時発表

藤本京子(編集部) 2007年03月27日 20時01分

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 セールスフォース・ドットコムは3月27日、新年度における事業戦略と、同社のオンデマンドアプリケーション「Salesforce」の最新版となる「Spring '07」を発表した。

 米Salesforce.com ワールドワイドコーポレートセールス&サービス部門 プレジデントのFrank van Veenendaal氏は、「今後わが社は中堅、中小企業(SMB)に向けたセールスを強化する」と述べた。同氏は、日本全体の企業数の99.7%を占めるSMBでも、その課題は大企業と同じであることを指摘する。そのため、「本来であればSMBも大企業と同じようにクライアントサーバモデルのシステムを導入したいところだが、それではコストがかかりすぎる。一方、安価なパッケージアプリケーションでは機能が限られていて課題を解決できない」と述べ、「すべての機能がインターネットで利用可能なSaaSモデルこそ、SMBに合ったソリューションだ」と話す。

van Veenendaal氏 Salesforceの戦略を説明するvan Veenendaal氏

 「わが社のソリューションは、企業規模を問わずに利用できる。エンタープライズスタンダードをSMBに導入できるのだ。しかも、ソフトウェアのメンテナンスを気にする必要もない」(van Veenendaal氏)

 同社では、今後営業体制を見直し、大手企業担当とSMB担当という役割で営業を推進する。人数も倍増し、大手企業担当、SMB担当をそれぞれ1000人規模にまで拡大する予定だ。日本でも、現在全体で30名弱の営業担当者を約60名まで拡大したい考えだ。

 一方、同日発表したSpring '07は、「Winter '07が1月にリリースされてから約3カ月しか経過していないにも関わらず、100以上の新機能が実装されている」とvan Veenendaal氏。今回のリリースは、同社が2006年10月に開設したオンラインコミュニティ「IdeaExchange」にて要望の高かった機能を数多く反映している。IdeaExchangeを活用したリリースはSpring '07が初となる。

 新たに加わった機能としては、検索機能がカスタマイズ可能となったほか、Outlookとの同期機能、最近使用したデータのフロート表示機能、メール承認機能、パートナーの役割の階層表示機能などがある。

 また同社は、4月に限定販売する予定の「AppSpace」についても説明した。AppSpaceは、コンシューマーウェブの世界で知られるソーシャルネットワーキングサービス「MySpace」の企業ポータル版のようなもので、個人がMySpaceにて自分の写真やブログを掲載し、友人と情報共有するように、企業が自社のポータルを持ち、そこで顧客と情報共有するためのものだ。

 AppSpaceでは、ドキュメントの共有やプロジェクト管理、スプレッドシートのマッシュアップなどが可能だ。価格は、1組織につき月額995ドルを予定している。

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