日立製作所は4月9日、ホワイトカラーの知的生産性を向上させる「ワークスタイル改革ソリューション」を開発、11日より提供開始すると発表した。
このソリューションは、日立グループが自ら実践しているワークスタイル改革のノウハウを体系化したもの。日立製作所の7事業部や、日立総合計画研究所、日立コンサルティングなどにおいて、営業部門、サービス部門、研究部門をはじめとする各職場の業務形態にあわせ、6000人以上の社員を対象にワークスタイル改革を実践している。営業部門では、実績としてフロアスペースが33%削減できたほか、顧客との折衝時間が30%向上、紙文書も33%削減できた。
ワークスタイル改革ソリューションでは、まず専門のコンサルタントが現在の業務形態の診断し、新しい業務形態のコンセプトや最適な職場環境の提案と実現までの計画を立案する。その上で、この計画を実現させるためのオフィス設計からITシステムを含めた業務環境の構築、運用サービスまでを日立グループが提供する。
このソリューションによって、「それぞれの職種、業態にあわせた最適な業務形態や、働きやすい業務環境が形成され、ホワイトカラーの知的生産性やモチベーションの向上が図れるほか、魅力あるオフィスデザインの適用による企業プレゼンスの向上や、オフィスの利用効率の改善によるコスト削減などが可能となる」(日立製作所)としている。
日立製作所では、同ソリューションの2010年度までの累計売上目標を120億円としている。