ソーシャルブックマーク利用と導入のポイント

平古場浩之(みずほ情報総研) 2007年04月11日 16時00分

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 前回説明したように、社内外に氾濫する情報を効率的に収集、整理する手段として、ソーシャルブックマークが注目されはじめている。みずほ情報総研では、2006年の終わりごろからコンサルタントを中心に、ソーシャルブックマークサービスの社内試行と評価を行っている。

明らかになったニュースデバイドと情報の混乱

 そもそも、社内でどのような情報が収集されているのだろうか。図表1は、ソーシャルブックマークの試行にあたって事前に社内調査を行い、利用頻度の高い主な媒体を示したものだ。新聞や書籍、雑誌といった紙媒体をはじめ、インターネット上のニュースサイトやメルマガなど、入手源は多岐にわたる。また、こうした外部の情報だけでなく、社内コミュニケーションなどを通じた情報の入手も必要だと考える社員も比較的多いことがわかる。こうした傾向は当社だけでなく、過去のコンサルティング実績から多く企業でも見られる。

情報入手源 図表1:みずほ情報総研における情報収集のリソース源
※各情報リソースに対して利用頻度を6段階に数値化し、アンケート回答全体の平均を算出したもの

 私たちコンサルタントや研究員、システムエンジニアは、これらさまざまなリソース源から情報を集めることに多くの時間を割いている。だが、一方で収集する情報量や効率性については、経験年数や情報感度によって差異があると考えられる。当社でも、図表2のように20歳代の社外の情報収集に対する満足度が他の年齢層に比べて相対的に低くなっており、こうした傾向が満足度の差となって顕著に現れている。

満足度 図表2:社内外の情報収集に関する満足度
※社内外の情報収集に対する満足度を6段階に数値化し、アンケート回答全体の平均を算出したもの

 また、図表1でも説明したように、社内を主要な情報入手源と考えているにもかわらず、図表2では、社内の情報収集に対する満足度は社外に比べ低い値を示した。特に中堅層における満足度の低さが、他年齢層に比べ顕著になっている。この理由としては、収集した情報への評価や分析内容が、各コンサルタント自身の中で完結しており、業務成果や報告書といった形となるまで社内で共有されないことに対する不満があるのではないかと考えられる。もちろん、プロジェクトチームや一部の社員同士の間では、こうした内容が共有されているが、組織全体で行われているとはいいがたい状況を反映している。

 このため、誰がどのような情報を収集し、どう評価しているのか、同じ情報を共有する社員がどの程度社内に存在しているのか、共有する仕組みが欲しいという要望も多かった。

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