HP、デルとの差を拡大--第1四半期の世界PC市場調査 - (page 2)

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-04-19 11:41

 HPは、Dellとの差を再び広げることに成功した。Dellはここ2年間、顧客サービスに関する苦情、(Dellにとって頼みの綱であるはずの)米国法人顧客に対する販売の伸び悩み、経営者の交代などで打撃を受けてきた。1年前の今頃、DellはPCメーカー第1位の座にはあったものの、販売が減速する兆候が見られていた。

 Daoud氏によると、Dellは顧客サービスを向上させるための措置を講じてきたが、顧客サービスの悪い評判をぬぐい去るにはまだ時間がかかるという。

 HPは、Dellの失策による恩恵を受けた以外に、チャネルの多角化戦略が効果を発揮して市場シェアの拡大に成功したと、Daoud氏は言う。HPは、Dellと同じように、大口の顧客にはPCやサーバを直接販売するが、消費者には小売店でもPCを販売している。さらに、HPは数年前にPC部門を再編もしている。一方のDellは現在、部門再編の真っ只中にある。

 同氏は「HPは、ここ2〜3年の間に進めたリストラのメリットも享受しているようだ」と語っている。

 Acerも、LenovoからPC市場第3位の座を奪取する目標の達成に近づいている。両社とも現在の市場シェアは6.7%だが、Acerの出荷台数は41.4%増えているのに対し、Lenovoのそれは17.4%となっている。Acerはここ数年、PCメーカーのなかで最も速い成長を遂げてきた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]