必要なアプリケーションはひととおりある
ファイルマネージャと同様に、アプリケーションの起動方法もWindows XPに似通っている。デスクトップ下端の[メニュー]をクリックしてパネルを表示し、[プログラム]をポイントすることで、[インターネット]や[オフィス]などのグループ分けされたアプリケーションを起動できる。
wizpyでは、ウェブブラウザとしてMozilla Firefox、メールクライアントとしてMozilla Thunderbird、テキストエディタとしてKWriteがそれぞれ用意されている。また、PDFファイルのビューアであるAdobe Readerや、Microsoft社のWordやExcelとの互換性が高いOpenOfficeといったアプリケーションも提供されている。
ただし、このうちOpenOfficeだけは、4GBモデルのwizpyのみにインストールされている。2GBモデルのwizpyを購入したときには、wizpy Clubを経由してOpenOfficeを収めたパッケージをダウンロードし、Turbo++というwizpyアップデートプログラムを使って自分でインストールする必要がある。
また、wizpyでは、日本語を入力するために、ジャストシステムの「ATOK for Linux」がインストールされている。ATOKは、変換率のよさから筆者を含め多くのユーザーが使用している日本語入力システムである。さらに、wizpyでは、第3水準漢字や第4水準漢字を含む「リコーTrueTypeフォント」もインストールされている。これによって、人名や地名などに正しい漢字を表示したり入力できる。
このように、wizpyには、ウェブブラウザ、メールクライアント、PDFビューア、オフィスツールといった、日常使用するアプリケーションがきちんと用意されている。このため、wizpyを持ち歩き、必要に応じてPCに接続してwizpyから起動することで、いつでも、どこでも同じデスクトップ環境で作業できる。
次回は、実際にwizpyを使い、メールを受け取ったりウェブサイトを閲覧したときの使用感を示したいと思う。