建物
これまで、客席や講演者席などを作成してきたが、床や壁などはどうなっているだろうか。地下室ということもあるが、「ライト」を天井に設置してある。さらに、以前習った、テクスチャで影を付ける表現を床や壁に応用すると……下図のようになる。
これらテクスチャは、「Photoshop」や「Illustrator」などの市販のソフトで作成することになる。これらによって、一気にリアリティと立体感が表現される。やはりテクスチャの使い方がものづくりの秘訣なのだ。
さて、地下の「カンファレンスルーム」は、これで一通り終了した。考え方をメインに解説し、オブジェクトの内容、プリムの内容などは表面的に解説するに止めている。なので、今回の説明で分からない部分があった場合、第9回および第10回をもう一度読み返してみてほしい。するとわかるはずだ。
この「カンファレンスルーム」を作ることによって、地上階の床のスペースを広げ、さらに、地下に下りる階段を設置する必要が実はでてきた。拡張をしていると、いろいろとほかの部分との整合性を取る作業が必要になる。次は、そのあたりを見ていこう。それでは、次回をお楽しみに。
大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO
デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャー(株)を設立し、そのCEO職に就いている。