また、Sunのチーフリサーチャーでサイエンスオフィス担当バイスプレジデントであるJohn Gage氏は、日本人プレス向けのインタビューにおいて「豊かな国に住んでいる人たちが、開発途上の国の人たちを支援するのは当然の時代に来ている」と話している。
「たとえば、GPS機能を搭載した携帯電話を提供し、地理情報システム（GIS）と組み合わせることで、学校や病院がどこにあり、人がどこに集まっているかを分析することが可能になる。これにより政府に対し、どこに学校が必要で、どこに病院が必要かを提言することもできる」（Gage氏）
また、携帯デバイスにPINGコマンドを送り、その携帯デバイスから返答があるか、ないかを分析することで、どこまでネットワークがつながり、どこでつながらないかを明確にすることが可能。政府や携帯キャリアなどに施設工事の提案をすることもできる。Gage氏は、「現状を“見える化”しないと政府を動かすことはできない。そのためにもJavaテクノロジを有効に活用することが必要だ」と話している。
さらに、3軸加速度センサーなどを利用したデバイスを身体に取り付け、それをネットワークで監視することで、被検者の脈拍や血圧、身体の状態（立っているか、倒れているか）などを把握することが可能。倒れていたり、体調がすぐれなければ、すぐに救急車や医者を向かわせることも可能になる。
「特に、オープンアーキテクチャであることが重要だ。マニュアルのいらない、直感的に使用できるシンプルなデバイスを提供することが必要。これにより、人々がネットワークでつながっていることを認識でき、全世界の40億人が使えるソーシャルアプリケーションを実現できるだろう」（Gage氏）
3軸加速度センサーの入ったデバイスを胸にあてて、Javaテクノロジの未来を語るSunのJohn Gage氏。
