アップル、「Quicktime 7.1.6」用のセキュリティアップデートを公開

文:Robert Vamosi(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-05-30 11:29

 Appleは米国時間5月29日、「Quicktime 7.1.6」のセキュリティアップデートをリリースした。このアップデートは、4月に開催された「CanSecWest 2007」の「PWN 2 0WN」コンテストで、あるセキュリティ研究者が初めて明らかにした脆弱性をさらに取り除くものとなっている。この研究者は、これを受けコンテストで1万ドルの賞金と新しい「Macbook」を獲得している。

 今回のセキュリティアップデートは、Quicktime 7.1.6として2007年5月1日にリリースされたその脆弱性に対するパッチを補完するものとなっている。Windows版Quicktime 7.1.6のアップデートは、容量が1.1Mバイトで「Windows 2000 SP4」と「Windows XP SP2」のユーザーを対象にしている。Mac版Quicktime 7.1.6のアップデートは、容量が1.4Mバイトで「Mac OS X v10.3.9」および「Mac OS X v10.4.9」のユーザーが対象となっている。

 「CVE-2007-2175」の説明によれば、攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、ユーザーを悪質なJavaアプレットの仕組まれたウェブサイトにアクセスさせ、障害の起きたマシン上で攻撃コードを実行できるようになるという。Appleによる今回のセキュリティアップデートは、ウェブブラウザの「Safari」や「Firefox」に組み込まれた「Apple Quicktime Java」機能拡張にある「QTPointerRef」オブジェクトのパラメータにさらに制限を加え、この種の攻撃を阻止する。Appleでは、TippingPointやZero Day Initiativeと協力してこの問題解決に助力したセキュリティ研究者のDino Dai Zovi氏に感謝の意を表している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]