セイコーインスツル(SII)の100%子会社であるエスアイアイ・ネットワーク・システムズ(SIINS)と帝国データバンク(TDB)は、企業間電子取引ネットワーク分野で協業する。SIIが5月31日に明らかにしたもの。
SIINSとTDBは、企業間データ交換(EDI)システムとして、公開鍵インフラ(PKI)および電子証明書で安全を確保したネットワークを提供していく。特に、専用線や公衆回線からインターネット移行の動きが進んでいる流通VANなどのEDI/ASP事業者を中心に提案活動を展開するという。
具体的には、SIINSのセキュリティゲートウェイ装置「SGシリーズ」(仮称)と、TDBによる電子証明書対応の電子商取引サポートサービス「COSMOSNET/EC」を組み合わせ、EDI用ネットワークを構築する。
SGシリーズは、個々の社員に電子証明書を持たせる必要がないため、電子証明書用ICカードなどが不要となる。その結果、ICカードの紛失や不正使用を防ぎ、安全な環境を実現できるという。