EMC、新たなバックアップアーキテクチャを実現する新製品群と日本市場での戦略を発表

柴田克己(編集部) 2007年06月07日 22時48分

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 EMCジャパンは6月7日、データバックアップ関連の3つの新製品「EMC Avamar」「EMC Disk Library 6000」「EMC NetWorker 7.4」を発表した。

 発表会の冒頭、EMCジャパン、執行役員マーケティング兼パートナーアライアンス統括本部長の古谷幹則氏は、「デジタルデータ量の急速な拡大により、情報管理に対する全体的かつ統制的なアプローチが重要になっている」と述べ、EMCの提供するハード、ソフト、サービスの組み合わせにより実現されるデータ管理のフレームワークによって、コストの削減、リスクの軽減、価値の発掘が容易になると訴えた。

 今回発表された新製品「EMC Avamar」は、同社が2006年に買収したAvamar Technologiesによるデータ保護ソフトウェアの新バージョンとなる。データバックアップを行う際に、データの重複を検知し、差分のみを保存する技術が特長で、これによって企業の保持するバックアップデータ量を、平均で約300分の1のサイズまで削減することが可能という。

 Avamarの製品説明を行った、EMC Corporation、ソフトウェア・プロダクト・マーケティング担当シニアディレクターのRob Emsley氏は、顧客の実環境におけるAvamarの重複除外技術の効果についての調査結果を披露。Windowsファイルシステムのみの環境でのバックアップで586分の1、Linuxファイルシステムとデータベースの混在環境においても約75分の1まで、バックアップデータを削減できたと述べた。

Avamarの効果 EMC顧客の実環境でAvamarを利用した際のデータ量削減効果の例。最大で586分の1、平均して約300分の1までバックアップデータ量を削減できたという。

 Emsley氏によれば、Avamarを利用することにより、特にリモートオフィスや支店に存在するデータのバックアップ、VMwareを利用している環境でのバックアップ、LANベースのバックアップなどにおいて、時間と費用を大幅に削減できるという。

 EMC Avamarの販売価格は362万円より(バックアップ対象容量1.5Tバイト、サポート費用別)。

 「EMC Disk Library 6000」シリーズは、業界最大規模、最高速度のオープンシステム向け仮想テープライブラリ(VTL)の新製品。単一のアプライアンスに最大1.8ペタバイトのデータを格納でき、毎時で11Tバイトを超える量のデータをバックアップできる。

 「EMC NetWorker 7.4」は、さまざまなOSやアプリケーション、トポロジーの混在する環境で、バックアップの統合的な管理を可能にするソフトウェアの新バージョン。ディスクとの連携によるリカバリの高速化、管理や操作性の向上、レポーティング機能の追加、セキュリティ機能の強化といった複数の改善が行われている。また、EMC Avamarと共に利用する場合は、Avamarの管理もNetWorkerに統合できる。販売価格は、Windows版、Linux版が15万8000円より。Unix版が56万8000円より。2007年第3四半期より提供が開始される予定。

 EMCジャパン、執行役員事業開発室長の藤生徹氏は、「コンサルティングやインプリメンテーションなどのサービスを含めて、包括的なデータ保護ソリューションを提供していく」と述べ、日本においてバックアップ、リカバリ、アーカイブのそれぞれの市場に向けた専任部隊を設置することを明らかにした。この専任部隊は、各30〜40名規模のもので、2007年7月以降の稼働を予定している。「バックアップ、リカバリ、アーカイブの各市場において、3年以内のトップを目指す」(藤生氏)という。

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