整合性調整
さて、前々回でカフェ自体は完成した。しかし、シーネットネットワークスジャパンのSecond Lifeオフィス(Cyber Adventure 118, 30, 31)では地下にカフェを作成しているため、地上部分との整合性の調整が必要となる。具体的には、カフェヘ下りるための階段を作成する必要がある。
階段部分は下図左のようになる。「階段」「踊り場」「天井」で構成されている。構造的には下図右のようになり、合計47プリムが使われている。ここまでで紹介したテクスチャやプリム変形を習得していれば、難しくないはずだ。
階段部分とカフェを組み合わせると下図のようになる。これで完成だ。
プールの作成
ここからは、カフェとともに余剰スペースに作成されたプール(第14回参照)について見てみよう。
プールを作成する際にまず考えるのは、「水の表現」だ。通常、池や川、そして滝などの水面は、テクスチャをアニメーションさせて表現する。つまり、下図のように、オブジェクトの表面に貼られた「水」のテクスチャを、簡単なスクリプトを書くことによって動かして(アニメーションさせて)表現する。ただし、この表現方法については、もう少し後で解説する。
今回のプールでは、このような表現方法ではなく、もっと高度で応用範囲の広いやり方を使っている。それは、「土地を変形させる」方法だ。