日本オラクルとSENA Systemsが協業--ID管理システム導入の赤字プロジェクトを撲滅へ

山下竜大(編集部) 2007年06月27日 18時45分

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 日本オラクルは6月27日、同社のID管理製品群「Oracle Identity Management」の導入支援においてSENA Systemsと協業することを発表した。この協業は、日本オラクルのパートナー企業支援の一環となるもの。ID管理システム構築におけるプロジェクトの成功とコスト削減を目指している。

 日本オラクルでは現在、日本市場におけるID管理ビジネスの拡大に向け、次の3つの取り組みを推進している。

  • 専門リソースの増強
  • ID管理導入コンサルティング手法の輸入
  • 導入期間の短縮

 専門リソースの増強では、パートナー企業との連携を強化。2007年4月には、パートナー企業15社とID管理事業のコミッティ「Oracle Identity Management Partner Committee」を設立している。また、ID管理システムの短期導入を実現する施策として、コンサルティングテンプレートの開発も進めている。

日本オラクルの三澤氏 日本オラクルの常務執行役員 システム製品統括本部長、三澤智光氏。

 日本オラクルの常務執行役員 システム製品統括本部長、三澤智光氏は、「2007年には、ID管理案件は指数関数的な増加が予想されている。しかし、それに対応できるだけの専門知識を持った人材不足が顕在化しており、今後も関連するリソースの不足が想定されている」と話す。

 IT専門調査会社であるIDC Japanの調査では、2007年のアイデンティティ/アクセス管理市場は468億円と予測されており、2006年から20011年まで年平均7.2%で成長を続けると報告されている。

 そこで日本オラクルでは、ID管理導入コンサルティング手法を米国の専門コンサルティング会社であるSENA Systemsと提携することで、ID管理プロジェクトを成功させる経験やノウハウの不足を補うための支援を日本のパートナー企業各社に提供する。

 三澤氏は、「ID管理、特にプロビジョニングの大規模導入事例は欧米が先行している。今後、日本市場においても大規模案件が期待されるので、欧米の先進的なノウハウを輸入し、パートナー企業に還元していきたい。これにより、ID管理システムの赤字プロジェクトを撲滅したい」と話している。

 SENA Systemsは、ニューヨークを拠点としてアイデンティティ&アクセス管理に特化したコンサルティングサービスを提供する独立系のインテグレーター。2002年より、Oracle Corporationの戦略的パートナー企業として、米国、カナダ、欧州など、各国の金融機関を中心にシステムインテグレーションを実施してきた。

 今回の協業により、日本オラクルおよびパートナー企業各社の顧客企業や戦略的プロジェクトなどへの技術支援を提供する。具体的には、実装向けの技術トレーニングやプリセールス段階でのプランニング支援、案件ごとのプロジェクト支援などを展開する。

SENAシステムズのバンダーリ氏 SENA Systemsの創業者でエグゼクティブチェアマンであるManeesh Bhandari氏。

 SENA Systemsの創業者でエグゼクティブチェアマンであるManeesh Bhandari氏は、「これまでの経験とベストプラクティスを活用することで、日本オラクルとパートナー各社のプロジェクトを支援し、顧客の成功を実現したい。また、トータルコストを削減するための取り組みを展開していきたい」と話す。

 今後、SENA Systemsでは、日本語の話せる4名のスタッフを中心に、金融分野の大規模顧客を対象としたOracle Identity Management製品の展開でパートナー企業1社を支援するほか、2007年8月にはそのほかのパートナー企業との協業契約をスタートする予定。また、2007年7月、8月には、Oracle Identity Managementを対象としたトレーニングも実施捨て計画としている。

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