シュレックも応援?--日本HPがラックマウント型サーバの戦略強化

藤本京子(編集部) 2007年07月12日 19時02分

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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は7月12日、同社のx86ラックマウント型サーバ「HP ProLiantファミリ」の販売戦略を強化すると発表した。サーバの価格改定や新製品の投入、管理ソフトの新サービスおよび新製品の提供、販売促進キャンペーンなどを実施する。

上原氏 すでに世界で累積出荷1000万台を突破したProLiantの新施策を語る日本HPの上原宏氏

 日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリスタンダードサーバ製品本部 本部長の上原宏氏は、IDCの調査でHPが世界でも国内でもx86ラックマウント型サーバの台数シェアにおいてトップの座を維持しているとして、「HPにとってラックマウント型サーバは主力商品で、顧客層も広い。今回の戦略は、今まで以上に管理性を追求したいというニーズと、導入コストの削減を求めるニーズに対応するためのものだ」と話す。

 まずは、ProLiantラックマウント型サーバの価格を従来より最大33%値下げする。値下げの対象となるのは、1U 1ソケットのDL320、映画「シュレック3」の制作にも使われた1U 2ソケットでAMD Opteronプロセッサ搭載のDL145、同じく1U 2ソケットでIntel Xeonプロセッサ搭載のDL140といったエントリーモデルの製品だ。

 また、ラックマウント型サーバの新製品として、2U 2ソケットのDL180を今夏中に市場投入し、製品ポートフォリオを強化する。新製品は、「メールサーバやファイルサーバなどの汎用的な用途や、画像データのアーカイブ、動画配信など、大容量データを要する用途に最適だ」と、同社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリスタンダードサーバ製品本部 プロダクトマーケティング部 部長の正田三四郎氏は説明する。正田氏によると、「2U 2ソケットというカテゴリでエントリーサーバ製品を提供しているベンダーは今のところいないので、業界初の製品だ」と述べている。

 ProLiantには、サーバ管理ソフトウェアとして「HP ProLiant Essentials」が提供されているが、戦略強化の一環として同ソフトの新サービスや新製品も提供開始する。まず、HP ProLiant Essentialsに対し、新たに24時間年中無休の保守サービスを提供する。

 また、これまでオプションのソフトウェアとして単体で販売していた製品を新たにパッケージ化する。HP ProLiant 300シリーズ以上のサーバに無償で提供されている「HP Systems Insight Manager」(SIM)に、遠隔管理ツールと電力管理ツールを追加した「HP iLO Power Management Pack」と、これらのツールにさらに性能管理や分析ツール、仮想化環境管理ツール、セキュリティ管理ツール、サーバデプロイメントツールなどを含めた「HP Insight Control Environment」を、8月上旬より提供開始する。

 iLO Power Management Packは6万3000円(税込)で、Insight Control Environmentは8万4000円(税込)となる。Insight Control Environmentは、単品で製品をそろえる場合より3万円以上割安になる。また、Insight Control Environmentのインストレーションサービス「HP Insight Control Environment スタートアップサービス」も提供開始する。

 HPではさらに、ラックマウント型サーバの販売促進キャンペーンも実施する。「HP ProLiant ラック割キャンペーン」として、ラックマウント型サーバと同時購入の内蔵オプション、管理ソフトウェア、ラック関連製品などのオプションを全品33%値引きする。

 上原氏は今回の施策について、「ラックマウント型サーバ市場もアーリーマジョリティと呼ばれる段階に入り、市場が成熟しつつある。今年に入ってブレードサーバの施策などさまざまなサーバ戦略を打ち出してきたが、製品も発展して扱いやすくなってきたラックマウントにあらためて焦点をあて、販売力を強化したい」と述べた。

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