カネ、ヒト、時間いらずのIT内部統制--最終章:すでにあるPCをActive Directoryに登録する(準備編) - (page 5)

木村尚義

2007-07-30 20:36

 クライアントPCの移行手順としては次のようになる。

1.「ファイルと設定の転送ウィザード」で、ユーザー状態をバックアップする。

2.PCを使うすべてのユーザーのバックアップが終わったら、従業員の手で、PCをActive Directoryに登録させる。

3.「ファイルと設定の転送ウィザード」で、ユーザー状態を復元する。

4.最後にグループポリシーで「ローカルディスクアクセス禁止」の制限をかける。

IT08-04.gif 今回実施するクライアントPCの移行手順。

「準備編」のおわりに

 家を建てるときには、土台が大切だ。

 どんなに立派な建物でも、土台がなければ地震に耐えられない。

 この連載では、IT内部統制を議論する前段階において、その基本的な考え方と、それに対して「最低でもこれくらいは対処しておかなければ話にならない」という設定の方法について示してきた。

 もちろん、この内容だけで、IT内部統制環境が完備できるわけではない。しかし、Windows Serverの標準的な機能だけを使っても、かなりのことができる点に気づいた人は多いのではないだろうか。

 お金をかけることを考える前に、現在ある資産でやれることを考えてみよう。

 次回は最終章の「操作編」である。

筆者紹介

木村 尚義(きむら なおよし)
木村PC活用研究所代表  マイクロソフト MCT/MCSE/MCA
ソフトハウスでSE、OA機器販売会社で提案営業、独立系教育専門会社を経て、事例専門ポータルをプロデュース。講師としての実績が高く、マイクロソフト系のセミナーを全国で実施している。実践経験を教育、執筆活動に生かし、カンによる経営から、科学的な経営に変革するためITの有効活用を研究。現在、経営者の視点から、従業員数50名程度の事業主に向けて、ITの効果測定方法を提言中。

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