JRuby 1.1のロードマップが公表

原井彰弘

2007-08-24 17:42

 17日、Charles Nutter氏が、Java VM上で動作するRuby「JRuby」の次期バージョン1.1で組み込まれる予定の機能を、開発用掲示板上で公表した。

 それによると、JRuby 1.1ではJavaのバイトコードへのコンパイラが完成する。その結果、Rubyの標準ライブラリは全てあらかじめコンパイルした状態で提供できるようになるほか、パッケージ管理ツールRubyGemsでgemコマンドを用いてパッケージをインストールする際に、事前にコンパイルが可能となる。また、RubyGemsのために、Java VM上に仮想ファイルシステムを作成することも検討しているそうである。

 他には、パフォーマンスの改善、メモリ使用量の削減、YARV(Yet Another Ruby VM)バイトコードへの対応、JavaのAPIのRuby化、AST(Abstract Syntax Tree)の共有なども予定されている。JRuby 1.1のリリースは2カ月程度先ということだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]