フォーティネット、3G通信カード搭載のUTMアプライアンス出荷--日本は未対応

田中好伸(編集部) 2007年08月28日 22時22分

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 フォーティネットジャパンは8月28日、ASICベースの統合脅威管理(Unified Threat Management:UTM)アプライアンス新製品である「FortiGate-60B」(FG-60B)と、無線LANの通信機能(802.11a/b/g)を加えた「FortiWifi-60B」(FW-60B)を発表した。大企業の支社や支店、中小企業、小売り店舗などをターゲットに同日から出荷を開始した。

 FotiGateシリーズは、ファイアウォールやVPN、不正侵入防御システム(IPS)、アンチウイルス、ウェブコンテンツフィルタリング、アンチスパムなどのセキュリティ機能を単一の筐体で提供するというもの。

 今回発表された60Bは、従来機種の「FortiGate-60」の性能を向上させている。VPN接続では従来の3.2倍となる64Mbps、ファイアーウォールでは42%増となる100Mbps、アンチウイルスでは33%増となる20Mbpsへとそれぞれスループットが上がっている。

 60と60Bの大きな違いとなるのが、全面にPCカードスロットが搭載されている点だ。これは、EV-DO、W-CDMA、HSPA、GPRSなどの第3世代携帯電話(3G)の通信規格の通信カードに対応したものだ。

 3G通信カードによる通信に対応することで、たとえば、建設現場や工事事務所、仮店舗、被災地事務所といった臨時に設置されたオフィス・拠点からネット回線へのアクセスでも、安全を確保できるようになる。こうした臨時に設置されたオフィスや拠点では、ADSLや光ファイバなどの確保は期間やコストを考えると、時間がかかったり、コスト高になる可能性が非常に高い。そうしたことを避けるために、3G通信カードからネット回線へアクセスできるメリットは非常に大きい。

 また、3G通信カードでのアクセスは、バックアップ回線として利用することもできる。通常はADSLや光ファイバでアクセスしていても、1〜2年に1度、回線がダウンすることは容易にあり得る。そうした際にバックアップとして3G通信カードでのアクセスを利用できるというメリットをもたらすことができる。もちろん、ファイアーウォールやIPS、アンチウイルスなどの機能で安全性は確保されている。

 しかし、現段階で日本国内での3G通信カードは計画中の段階にある。デバイスドライバが用意されていない状況だ。同社は、日本国内で3G通信カードにいつ対応するかは明らかにしていない。

 新製品の参考価格は初年度の保守料込みで、FG-60Bが16万6000円から、FW-60Bが20万7800円からとなっている。実際に使用するには、さらに、ファイアーウォールやアンチウイルス、VPNなどのサブスクリプションの料金がかかることになる。

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