MindManagerで「見える化」実践! スマートなプロジェクト管理(1)--プロジェクトを正しく理解しよう - (page 5)

渡邉安夫(シンプル・ビジョン)

2007-10-29 08:00

コア・クエスチョンズ

 A君は早速自分のPCにMindManagerをインストールし、ToDoリストに書き出したことをまずは入力してみた。入力した後で、レベルの違う項目は、ドラッグ&ドロップで整理するといった作業を繰り返すうちに、徐々に構造が明らかになってきたようだ。

 操作は思った以上にカンタンで、思考を止めることなくどんどんアイデアが整理されてくる。A君は、その様子を自分で見ながら思わず感激してしまったほどだ。

 ある程度、情報が整理されてきた時点で、A君はふとある大切なことに気がついた。

「そもそもプロジェクトって何だろう? 何を考えておくべきなんだろう?」

 そこで、先輩に再び相談してみることにした。

A君:先輩、MindManagerってすごくいいですね。何か自分の頭がスッキリしてきて、すごく気持いいです。

先輩:それは良かったね。ところでプロジェクトの全体像は見えてきたのかい?

A君:実は今日はそれを聞きたくて来たんです。プロジェクトの全体像ってそもそもどんなことを考えればいいんでしょうか?

先輩:プロジェクトというのは、実行する目的や内容はそれぞれ違うけれど、実は基本的なカタチは一緒なんだ。

A君:「カタチ」ですか? プロジェクトって目に見えないのでカタチと言われてもちょっとピンとこないんですけど……。

先輩:そうだね。言い換えると「構成要素」といった方がいいかな。人間の体を例にすると頭や手足、胴体という要素が1つになって体の形を示しているよね。プロジェクトのような目に見えないものもこれと一緒でいくつかの構成要素に分けられるんだ。ヒントは君も日ごろから考える時によく使っているアレだよ。

A君:何だろう?……あ!それって、もしかして「5W1H」のことですか?

先輩:正解! その通り! 私たちが物事を多面的に考える時の基本は、5W1Hをきちんと捉えることなんだ。とはいっても、考えるテーマによって、この5W1Hはいろいろな表現(言葉)で表されるのでやってみると意外と難しいんだけどね。これを、マインドマップでいうところのBOI(Basic Ordering Idea)に割り当てて考えると、情報を様々な視点から多面的に整理できるんだ。

A君:プロジェクトの要素を5W1Hで分けてみて、そこに該当する要素を繋げていくと全体像が出来上がるんですね。

先輩:まあ、そういうことになるね。MindManagerで整理するとその全体像が1枚で表現できるので、抜けや漏れにも気づきやすいし、項目の過不足も一目でわかるようになるよ。

A君:早速、整理してみます。ありがとうございました。

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