シトリックスがXenSourceの買収を完了--アプリケーションのダイナミックデリバリ環境を実現

山下竜大(編集部) 2007年10月23日 15時33分

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 Citrix Systemsは10月22日、XenSourceの買収が完了したことを発表した。XenSourceは、エンタープライズ向けの仮想化インフラストラクチャソリューションを提供する未公開企業。8月15日に発表されているとおり、買収金額の5億ドルは現金およびCitrixの株式の組み合わせにより調達された(関連記事参照)。

 XenSourceの買収完了によりCitrixは、エンド・ツー・エンドのアプリケーションデリバリインフラストラクチャ戦略をより一層強化。アプリケーション環境はもちろん、デスクトップ環境からサーバ環境を活用するすべての企業ユーザーに、アプリケーションのダイナミックなデリバリ環境を提供する。

 今後、XenSourceの社員および製品群は、Citrixに新たに発足されるバーチャライゼーション&マネージメント部門を構成する中核として、Citrixのビジネスを牽引することになる。同社は、アプリケーションデリバリインフラへの取り組みにより、今後4年間で売り上げ50億ドルを目指している。

 この発表は、Citrixが10月22日〜25日の4日間、ネバダ州ラスベガスで開催している「Citrix iForum 07」で行われたもの。同カンファレンスでは、10月23日朝の基調講演で、新しい2つの製品ラインを含むエンド・ツー・エンドの仮想化テクノロジ戦略が発表される予定だ。

 この新しい戦略は、XenSourceの買収完了に伴うもの。これによりCitrixは、サーバ仮想化の新製品「Citrix XenServer」およびデスクトップ仮想化の新製品「Citrix XenDesktop」の2製品を、同社の製品ラインに新たに加えることになる。

 Citrix XenServerは、データセンターにおけるサーバ仮想化を管理するための企業向けプラットホーム製品。Xen仮想化エンジンをベースに、高いスケーラビリティや性能、使いやすさなど、サーバ仮想化に必要な包括的な機能が統合されている。

 同製品は、ひとつのサーバを仮想化し、管理できる「Citrix XenServer Express Edition」および、これまで「XenEnterprise」と呼ばれていたより包括的な企業向け仮想化ソリューションである「Citrix XenServer Enterprise Edition」の2つで構成される。Citrix XenServer Express Editionは、同社のウェブサイトから無償でダウンロードできる。

 一方、2008年上半期にリリースが予定されているCitrix XenDesktopは、包括的かつ完全に統合されたデスクトップ仮想化ソリューション。コストや複雑さを低減し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的に設計されており、Windowsデスクトップへの安全かつ高速なアプリケーションのデリバリを、あらゆるネットワーク上で容易に実現することが可能になる。

 同製品は、ICAプロトコルをサポートしたCitrix Desktop Serverをベースに、より強化されたデスクトップデリバリコントローラが統合されている。また、Citrix Provisioning Serverをベースに、データセンターにおける複数のバーチャルマシンに、ひとつのデスクトップイメージをオンデマンドで配信できるバーチャルデスクトッププロビジョニング機能なども搭載されている。

 さらに今回、Citrixが発表したエンド・ツー・エンドの仮想化テクノロジ戦略には、Microsoftとのパートナーシップも含まれている。このパートナーシップにより両社は、Citrix XenServerおよびCitrix XenDesktopと、コードネーム「Viridian」と呼ばれるMicrosoftのWindows hypervisorとの相互運用性の確立を実現する。また、Windowsプラットホームにおける継続的な改良をMicrosoftがCitrixに委託する契約も含まれている。

iForum 07のCitrixブース Citrix iForum 07カンファレンスには、4000人以上のユーザー、パートナーなどが来場する。今回のカンファレンスより、これまで赤だったコーポレートカラーが青に変更されている。
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