MIJS企業訪問(第13回)構造計画研究所--ベンダー間のすき間を埋めて価値を創造する

宍戸周夫(テラメディア) 2007年10月24日 12時00分

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海外ベンダーとは競合より協調

 構造計画研究所は、MIJS参加企業の中ではユニークな存在である。このコンソーシアムにはアプリケーションパッケージ主体の会社が多く参加しているが、同社はそもそもソフト会社ではない。エンジニアリング・コンサルティング会社である。

 最高経営責任者(CEO)の服部正太氏がこう言う。

 「弊社は社名にあるように、当初は構造設計事務所としてスタートしました。1956年のことです。そして、他社に先駆けて構造計算にコンピュータを導入し、その後建設分野から情報通信分野、そして製造分野に進出し、現在はこれが事業の3本柱となっています。エンジニアリング系のソフトウェア販売やそのコンサルティングが中心で、その点ではMIJSの他の企業様とは多少異なるところがあります」

 そのユニークさは、まず海外市場の捉え方に現れている。どちらかというと、海外ソフト会社と競合するのではなく、協調を前面に打ち出している点だ。これも他のMIJSメンバーとは多少異なる。

 「私たちは基本的に、お客様に良いものが提供できればいいという立場ですので、日本のソフトであろうが海外のソフトであろうが、それには関係がないのです。日本のソフト会社が強くなるというより、日本のお客様が良くなってくれることが一番だと思っています。それが結局、日本で良いということであれば、海外でも通用するでしょうし…」

 「自社で強力なパッケージを持っていないので、コンペティションという感じを持っていない」と述懐するが、自社のパッケージソフトを海外市場でも販売しようという考えはない。顧客の要求、ニーズに合わせて自社のソフトでも海外のソフトでも、いろいろなソフトを組み合わせて最適な問題解決策(ソリューション)を提供することがもっとも大切という考えである。それがソフト会社ではなく、エンジニアリング・コンサルティング会社たるゆえんだ。

ソフトをつなげるノウハウ

 「海外の企業と競合するのではなく、むしろ海外のパートナーの良い製品を持ってきて、それをカスタマイズして国内の企業に提供しています」という言葉通り、現在同社は、海外ベンダー十数社と提携している。プロダクツサービスの売り上げを見ても、海外製品をカスタマイズして提供するビジネスが8割程度と、海外パートナーとの協調ビジネスのウエートは高い。

服部正太氏 構造計画研究所CEOの服部正太氏
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