MS、「Windows Vista SP1」テスト版リリースについてまたもや誤った告知

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、福岡洋一

2007-11-05 19:46

 米国時間11月2日、開発者たちを束の間喜ばせる出来事があった、2008年に最終版のリリースが予定されている、「Windows Vista」初のサービスパックについて、テスト版が入手できそうだという情報が流れたのだ。

 気づいたのはハイテク系ディスカッションサイトのNeowin.netだった。Neowinへの投稿によると、Microsoftの開発者サイトMSDNに、「MSDN Subscriber Downloadsから『Windows Vista SP1』の最新のテスト版がプレビューできる」との告知が出たという。またMSDNには、「SP1のテスト版では、信頼性とパフォーマンスの問題に取り組み、新しいハードウェアおよびいくつか新しい標準のサポートも追加している」とも書かれていた、とNeowinは述べている。

 同SP1のテスト版は、非常に限られたベータテスターにしか提供されておらず、Microsoft外の開発者に広く公開されているものではなかったため、これが本当なら画期的な出来事だった。しかしMicrosoftは2日遅くに、そのような文章が掲載されたのは、MSDNに若干の混乱があったためで、テストコードのリリースもなければ、その予定もない、と述べた。

 同社はCNET News宛ての声明文で次のように述べている。「『Windows Vista SP1 RC Preview』(リリース候補版プレビュー)に関するMSDNの告知は、誤って掲載されたものだ。MSDNは本日コードをリリースしていないし、誤った告知文もMSDNのサイトから取り除いた」

 過去を振り返ってみれば、Vista SP1に関して同社がこのような間違いを犯すのは今回が2度目だ。

 Microsoftによると、リリース候補版(RC)の提供計画はあるというが、詳細が明らかにされることはなく、近日中というわけではなさそうだ。同社は、2008年第1四半期にサービスパック最終版をリリースする目標で取り組んでいる、と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]