檻に入る前に脱獄か:iPhoneアップデートも既にJailBreaking--米誌報道

冨田秀継(編集部)

2007-11-09 20:57

 Appleが9日、iPhoneのファームウェアをアップデートした模様だ。同社に関する情報を伝えるtuaw.com(The Unofficial Apple Weblog)が伝えている。同誌によると、新ファームウェアはiPod touchにも適用されるのではないかという。新たなファームウェアが登場するとなると、バージョンは「1.1.2」となる。

 今回のアップデートでは、iPhoneとiPod touchに存在するTIFFの脆弱性が修正されるとみられている。デンマークのセキュリティベンダーのSecuniaや、フランスのセキュリティ機関のFrSIRTらが10月中旬に発行したアドバイザリによりと、この脆弱性はiPhoneとiPod touchのversion 1.1.1以降に存在するという。両製品がTIFF画像を処理する際にバッファオーバーフローが発生する脆弱性で、任意のコードが実行可能となってしまうものだ。

 この脆弱性を悪用し、両製品でサードパーティ製ソフトウェアを動作させるツール「iJailBreak」が話題を集めていたが、アップデートにより利用できなくなる見通しだった。しかし、tuaw.comEngadgetなどが、version 1.1.2でのJailBreak(脱獄)に成功したと伝えている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]