よりウェブ標準に準拠した描画エンジン
Firefox 3では、大幅に書き直された描画エンジン「Gecko 1.9」が採用され、ウェブ標準により準拠した画面表示を行うことができるようになったという。
ウェブ標準に準拠しているかどうかを確認する1つの方法として、「Acid2 Browser Test」というものがある。これは、HTMLやCSSの解釈、PNGファイルの表示などに関して、ブラウザが正しく標準に準拠しているかどうかを確かめるためのテストである。同サイトを開いた際に、それらの技術を多用して描かれたスマイリーが正しく描画されるかどうかで、ブラウザの標準への準拠度が判断できる。
以下に、Firefox 2とFirefox 3でのテスト実行結果の画面を示す。
Firefox 2ではスマイリーが描画されないが、Beta 1ではスマイリーが正しく描画されている。このことから、Beta 1のウェブ標準への準拠度が実際に向上していることがうかがえる。
アドオンはほぼ全て未対応
以上、主にBeta 1の利点を述べてきたが、一方で問題もある。Firefoxの魅力の1つにアドオンの豊富さが挙げられるが、まだリリースされたばかりということもあり、ほぼ全てのアドオンがBeta 1には対応していない。
今回のBeta 1は当のアドオン開発者などが利用するためのリリース。Firefox 3正式版のリリースまでに、対応するアドオンが続々とラインナップすることになるだろう。