フォトレポート:チューニングはお任せ--ギブソンの「Robot Guitar」 - 3/7

CNET News.com Staff

2007-11-27 17:36

 ギターメーカーのGibson USAは、自動チューニング機能を備えたエレキギター「Gibson Robot Guitar」を米国時間12月7日に発売すると発表した。これに対し、ギタープレーヤーたちは、1998年発売の自動チューニングシステム「The Performer」に関する記事をCNET News.comが2006年に取り上げた時と同じ反応を示した。一部のプレーヤーは、ギターのチューニングを自分の耳ではなく機械に頼るという発想に抵抗を示すが、一方で、手頃な価格であればそのような技術を歓迎するという声もある。このRobot Guitarの2499ドルという小売価格は、米国製のLes Paulsにしては決して安い価格ではない。Les Paulsは最も安いもので1555ドル程度だ。しかし、Les Paulsの特別仕様の価格が1万ドルを超えることを考えれば、決して高すぎる価格でもない。一方、The Performerの価格は取り付け代込みで3400ドル。これに同システムに対応するギター(Gibson Les PaulまたはLes Paul Special、Fender TelecasterまたはStratocaster、あるいはLes PaulかFenderのレプリカギター)の価格が加わる。さらにThe Performerの場合は、ギター本体に大規模な配線が必要だ。The Performerは、同システムを開発したTransPerformanceが取り付け作業を行う。しかし、ドイツに拠点を置くTronicalが開発したPowertuneと呼ばれるRobot Guitarシステムは、指定のメーカーやサービスセンタならどこでも取り付けが可能だ。このRobot Guitarの限定モデルは当初、ボディーの仕上げがブルーシルバーサンバーストのLes Paulのみだが、Gibsonの最高経営責任者(CEO)であるHenry Juszkiewicz氏によると、2008年末にTronicalチューニングシステムを搭載した他のエレキギターも発売するという。
 写真は、Gibson Robot Guitarのテールピース(前面)とブリッジだ。ブリッジは、その上を通っている各弦の相対音高を検知する。テールピースは、ピッチデータが弦を介してギター本体内の回路からペグヘッド内の回路に伝える仕組みになっている。ペグヘッドとは、チューニングペグの巻き上げ、巻き戻しを行う部分だ。Tronicalシステムのハードウェアは、楽器に最小限の修正を加えるだけで取り付け可能だ。同システムは7種類のプリセットを備えている(これらのプリセットはユーザーが変更可能)が、チューニングライブラリはサポートしていない。同システムの制御は、ギターの本体に1つだけ付いている、発行ダイオード(LED)付きのプッシュプル式ノブで行う。また、このシステムは、アクティブなフィードバックループを使って、弦のテンションを望ましいピッチに修正する。つまり、システムを正常に機能させるためには、開放弦を鳴らさなくてはならない。TronicalのPowertuneの場合、チューニングの変更時に開放弦を鳴らす必要があり、またPerformerシステムの場合よりも時間を要するため、チューニングは演奏中ではなく演奏の合間に行われる場合が多いだろう。GibsonのCEOであるHenry Juszkiewicz氏によると、GibsonはPerformerを開発したNeil Skinn氏と協力してきたという。Skinn氏が開発したシステムは「すばらしく、今後さらにいくつかのオプション機能が加わるだろう。しかし、一般のギタープレーヤーには受け入れられないだろう」とJuszkiewicz氏は指摘する。

 写真は、Gibson Robot Guitarのテールピース(前面)とブリッジだ。ブリッジは、その上を通っている各弦の相対音高を検知する。テールピースは、ピッチデータが弦を介してギター本体内の回路からペグヘッド内の回路に伝える仕組みになっている。ペグヘッドとは、チューニングペグの巻き上げ、巻き戻しを行う部分だ。Tronicalシステムのハードウェアは、楽器に最小限の修正を加えるだけで取り付け可能だ。同システムは7種類のプリセットを備えている(これらのプリセットはユーザーが変更可能)が、チューニングライブラリはサポートしていない。同システムの制御は、ギターの本体に1つだけ付いている、発行ダイオード(LED)付きのプッシュプル式ノブで行う。また、このシステムは、アクティブなフィードバックループを使って、弦のテンションを望ましいピッチに修正する。つまり、システムを正常に機能させるためには、開放弦を鳴らさなくてはならない。TronicalのPowertuneの場合、チューニングの変更時に開放弦を鳴らす必要があり、またPerformerシステムの場合よりも時間を要するため、チューニングは演奏中ではなく演奏の合間に行われる場合が多いだろう。GibsonのCEOであるHenry Juszkiewicz氏によると、GibsonはPerformerを開発したNeil Skinn氏と協力してきたという。Skinn氏が開発したシステムは「すばらしく、今後さらにいくつかのオプション機能が加わるだろう。しかし、一般のギタープレーヤーには受け入れられないだろう」とJuszkiewicz氏は指摘する。

提供:Gibson USA

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