ケーブルの配線や接続でもデータセンターの熱対策を--パンドウイット

高田真吾(ライトセブン) 2007年12月05日 17時28分

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 サーバを集中管理することでTCOを削減したり、ネットワークの運用効率を向上させたりする最新のデータセンター設計手法が注目されている。その中で、データセンターの設計・構築、そしてワイヤリングやケーブリング事業をグローバルに展開するのが米Panduitだ。同社は、結束バンドに代表されるエレクトリカル製品と、ネットワークコネクタに代表されるネットワーク製品を顧客ニーズに合わせて提供する。

 Panduitは、もともと結束バンドを作る企業として誕生した。同社の現在の事業についてPanduitのアジア太平洋および日本地域でビジネス開発 兼 技術グループのディレクターを務めているAndrew Thomson氏は、「約12年前にネットワーク接続関連の分野に進出して以来、事業比率はワイヤリングビジネスとデータセンター関連ビジネスで半々となっている。データセンターの進展には、インフラ、ネットワーク、サーバ、ストレージの4つの領域が重要な要素になる。ネットワーク分野においてはCisco Systems、ストレージ分野はEMC、サーバ分野はHewlett-PackardおよびIBMとパートナーを組むことで、次世代テクノロジーの開発とそれに対応したさまざまなソリューションを提供している」と話す。

 米国を中心にビジネスを展開する同社だが、2007年末から2008年末にかけて米国以外の売上を50%にすることを目標としている。その中で、ワイヤリングやデータセンター関連事業が拡大している日本市場は、アジア太平洋地域におけるシェアの50%を占め、重要なマーケットの1つに位置づけられている。

 日本での事業が好調な理由のひとつには、NTTグループを顧客に抱えていることがある。パンドウイットコーポレーション日本支社 支社長の鎌原正幸氏は、「日本では、NTTグループに属するSIerを中心に関係を構築している。協力してビジネスを展開することで、ワイヤリングやデータセンター関連で地位を確立している。現在、われわれの製品はNTTコミュニケーションズの指定物品になっており、NTTから受注するネットワーク配線工事において必要となる大部分の製品をわれわれが提供している」と話す。

 同社にとって、世界規模で最大の競合は、ケーブリングやコネクション分野に強みを持つSystemaxだ。Thomson氏は、競合に対するPanduitの強みについて、「われわれは、最先端の技術を取り込んで、幅広い製品を自社で製造している。これらの製品を組み合わせることで、ネットワークにおけるソリューションを顧客のニーズに合わせて、エンドツーエンドに提供できる」としている。

 データセンター設計のトレンドは、1列に並ぶサーバやネットワークからの配線を集約するときに、サーバラック数台につき1台のパッチパネルを用意しておくことだ。サーバやラックが増加すると、配線が複雑化し、何がどこにつながっているかを把握することが困難になる。パッチパネルは、ケーブル配線の変更や増設を容易にする配線盤で、これらの問題を解消する。パンドウイットが提供するアングルドパッチパネルは、これまで平面だった集線パネルをV字型にすることで、集線密度を上げることに成功した。また、Ciscoと共同開発されたキャビネットは、効率的な放熱を助ける工夫が施されている。

 同社は、年間予算の10%を次世代ソリューションの開発に投資している。今後注力する開発分野について、Panduit グローバルソリューション開発マネージャーのMarc Naese氏は、「消費電力を低減したり、サーバラックの空調をコントロールし、適性な温度を保つクーリングの分野に注力する。データセンターの集積度を上げるソリューションも開発中だ。また、われわれの配線資材は、RoHS指令に準拠している。環境を配慮した製品開発も重要だ」と述べた。

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