F5が「WANJet」をTMOS対応--ADNソリューションとの完全な連携を実現

山下竜大(編集部) 2007年12月06日 00時42分

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 F5ネットワークスは12月5日、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)最適化アプライアンス製品「WANJet」に搭載されるソフトウェアの最新版「WANJet 5.0」を発表。TMOSの搭載によりオフィスとデータセンター間の接続を最適化する新製品「WANJet 300」の販売を開始した。価格は79万円より(税別)。

 最新ソフトウェアであるWANJet 5.0は、F5製品群の共通トラフィック管理アーキテクチャである「TMOS(Traffic Ma nagement Operating System)」に対応した最初のWANJet製品。これにより同社が推進するアプリケーションデリバリネットワーク(ADN)ソリューションとの完全な連携が可能になる。

 TMOSアーキテクチャに対応したことで、WANJetからF5のオープンAPIである「iControl」を利用可能。同社の集中ネットワークデバイス管理アプライアンス「Enterprise Manager」と連携することで、WANJetのすべての機能を集中的に管理できるのはもちろん、管理コストの削減や運用効率の改善、ネットワーク可用性の向上を実現できる。

F5のNigel Baker氏 F5 Networksのプロダクトマーケティングマネジャー、Nigel Baker氏。

 F5 Networksのプロダクトマーケティングマネジャー、Nigel Baker氏は、「WANJetがTMOSに対応したことで、スケーラビリティとパフォーマンスが強化されたほか、帯域幅のより効果的な利用やWANのボトルネックの解消、帯域コストの低減、パケットロスの削減、遅延の解消サービスレベル(SLA)の向上などのための機能が強化されている」と話す。

 新しいWANJetではまた、「Transparent Data Reduction(TDR)」をRAMとハードディスクの両方でサポート。150GB(最大で300GB)のハードディスク容量に対応することで、レスポンスタイムの改善とスループットの向上を実現。さらに、CIFSプロトコルの最適化が強化され、Microsoft WordやExcel、Accessなどのアプリケーションのスループットを20%〜50%改善している。

 F5ネットワークスはまた、データセンター間の接続を最適化する「WANJet 500」が「EMC Selectプログラム」により販売されることを発表した。この発表は、F5の米国本社が2007年10月24日に発表した内容に基づくもの。これによりEMCは、世界各国の販売網とチャネルパートナーを通じてWANJetを再販する。

 EMCでは、リモートレプリケーションソフトウェア「EMC SRDF(Symmetrix Remote Data Facility)」ソフトウェアを導入したデータセンター間のWANトラフィックを高速化するソリューションとしてWANJet製品群に期待している。

 WANJetを使用することで、レプリケーションを5〜10倍高速化できるほか、トラフィックの優先付けやレスポンスタイムの短縮、RPT(ゼロデータ損失)およびRTO(即時リカバリ)に対するコスト削減などが期待できる。

 Baker氏は、「EMC Symmetrixストレージシステムを導入し、EMC SRDFを使用している企業は、WANJet 500を導入することで、レプリケーショントラフィックを高速化しながら帯域幅を削減できる」と話している。

新しいWANJet TMOSに対応した「WANJet 500」(下)と「WANJet 300」(上)。
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