データ復旧会社が明かす--2007年ハードウェア破損珍事件簿

文:Gemma Simpson(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-12-07 16:21

 アリの侵入、油の浸透、パラシュート降下の失敗。これらは何の罪もないデータ記憶装置が最近見舞われためずらしい災難の一部だ。データ復旧会社Kroll Ontrackは過去1年間に、上記の例以外にも、極めてめずらしいデータ復旧作業を手掛けてきた。

 Kroll Ontrackが2007年に受けた携帯型デバイスの破損に関する依頼件数は過去最多だった。以下は、同社が2007年に依頼を受けたケースの中で、変わった方法でハードウェアを破損したケースのベスト10だ。

  • ある女性顧客が技術者らに、USBスティックを洗濯物といっしょに洗濯機に入れ、「すべてのデータを洗い流してしまった」と語った。
  • 父親が赤ん坊の娘に食べ物を与えている時に、うっかり自分の一番上のポケットにUSBスティックが入っていることを忘れていた。父親が娘に食べさせようとして幼時椅子に身を乗り出した際、スティックが落ちてアップルピューレの器の中に入ってしまった。
  • ある釣り人がボートにノートPCを持ち込んだ。しかし、ノートPCもろともボートから落ちてしまい、すべてのデータが湖底に沈んだ。
  • カメラマンがある結婚式で撮影した写真に別の結婚式で撮った写真を上書きしてしまい、(写真を消された)新婚カップルの怒りから逃れる必要に迫られた。
  • 科学者が実験中に外付けハードドライブの上に酸をこぼしてしまい、重要データを溶かしてしまった。
  • ビジネスマンが同僚と口論中にUSBスティックをその同僚に投げつけた。スティックは床に落ちた際に粉々に砕けてしまった。不幸なことに、そのスティックには会社の重要プランが入っていた。

  • ある事務所が火事になり、2、3枚のCDだけが焼けずに残ったが、それらはケースの中で溶けてしまっていた。
  • 科学者が、ハードドライブが立てる読み込み音にいら立ち、ドライブのカバーにドリルで穴を開け、そこに油を流し込んだ。その結果、読み込み音は止まったが、同時にハードドライブ自体も止まってしまった。
  • パラシュートの機能性をテストするために、1台のカメラが飛行機から投下された。しかし、パラシュートは開かず、カメラは落下した際に粉々に砕けてしまった。しかし、カメラに入っていたメモリスティックが組み立て直され、撮影画像は復旧した。
  • カメラマンが自分の外付けハードドライブの中にアリが住み着いているのを発見した。そこでカメラマンはドライブのカバーを外し、中に防虫スプレーを吹きかけた。その結果、中にいたアリは死に、データも最終的に復旧した。

 Kroll Ontrackによると、破損したハードウェアに保存されていたデータはすべて復旧したという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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