フラグ | 値 | 説明 |
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ホバー操作 | ||
VEHICLE_FLAG_HOVER_WATER_ONLY | 0x004 | ホバーの基準として水面のみを使う ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
VEHICLE_FLAG_HOVER_TERRAIN_ONLY | 0x008 | ホバーの基準として地面の高さのみを使う(水がある場所では海底をホバーする) ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
VEHICLE_FLAG_HOVER_GLOBAL_HEIGHT | 0x010 | ホバーの基準としてグローバルの高さ(Z軸の値)を使う ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
VEHICLE_FLAG_HOVER_UP_ONLY | 0x020 | ホバーは上昇のみに適用され、下降は重力のみが働く ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
モーター操作 | ||
VEHICLE_FLAG_LIMIT_MOTOR_UP | 0x040 | 空中(車がジャンプしたときなど)にいる間はモーターを無効にする ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
マウスルック操作 | ||
VEHICLE_FLAG_MOUSELOOK_STEER | 0x080 | マウスルックモードで、マウスの向きへ方向転換しようとする ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
VEHICLE_FLAG_MOUSELOOK_BANK | 0x100 | (バンク〈傾斜〉が設定されていれば)マウスルックした向きへバンクしようとする ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
カメラ操作 | ||
VEHICLE_FLAG_CAMERA_DECOUPLED | 0x200 | 乗物の方向および回転とカメラ(視点)を分離(decoupled)させる →いくら乗物が回転しても自分の視点は回転しなくなる ※乗り物のタイプによっては利かない場合あり |
まず、これらフラッグは乗物のタイプによっては、利かないものがあったり、他の定数とセットで作動したりするものがあるので、気をつけよう。これらフラグを設定したからと言って、その通りには動作するとは限らない。少しややこしい。
また、これらフラグのうち、同時にセットできるものと、できないものがある。例えば、「VEHICLE_FLAG_HOVER_WATER_ONLY」と「VEHICLE_FLAG_HOVER_TERRAIN_ONLY」は、相反するものだ。そして、これには乗物のタイプも関連してくる。
前回紹介した、「SLED(そり)」「CAR(車)」「BOAT(ボート)」「AIRPLANE(飛行機)」「BALOON(気球)」という、5つの乗物のタイプとのセットによって初めて動作するフラグもある(ここでは、動作確認済みのものだけを解説する)。
ホバー操作
ホバーとは、水面や地上などを浮かびながら進むことだ。ここでは、後で出てくる定数の「VEHICLE_HOVER_HEIGHT」によって指定されたホバーの高さが、どこを基準とするかをフラグでセットする。
「VEHICLE_FLAG_HOVER_WATER_ONLY」
このフラッグは、ホバーの基準として水面のみを使う。乗物のタイプは、「そり」および「ボート」で動作確認済みだ。このフラグが「飛行機」に適用されないのはお分かりだろうか?飛行機が水の上しか飛ばない、というのはあり得ないからだ。
このフラグは、乗物タイプとして「そり」と「車」に適用される。地表を走るので、もちろん「ボート」や「飛行機」などには適用されない。