私は先週、アーバーネットワークスが、エラコヤネットワークス買収で最終合意に達したというニュースが流れた時、アナーバーに滞在していました。エラコヤ社は、“ディープパケットインスペクション”技術で知られたベンダーです。私は困惑してしまいました。それが“セキュリティ”ではないからです。
はじめに、いくつかの用語について整理させてください。“DPI(ディープ パケット インスペクション)”とは、ガートナーのアナリストが世に広めた、コンテンツフィルタリングゲートウェイの機能(ワーム、攻撃とウイルスの検知)について表した用語です。そしてある時点から、トラフィックシェーピングを得意とするベンダー(エラコヤ社、アロット社、サンドバイン社)が彼らのデバイスが何をしているか−どのプロトコルを流すか決め、プロトコル毎のスループットを抑えるために、パケットヘッダを確認します−を説明するために、その用語を勝手に使い始めました。いわば、ネットワークトラフィックの良質のサービスです。これらのデバイスは、Skypeなどのプログラムが偽ったプロトコルを使用していないか見つけ出さなくてはならない時のような、稀なケースを除いてペイロードのチェックを全く行いません。