Web 2.0の企業導入は有用だが慎重に--アクセンチュアが指摘

文:Tom Espiner(ZDNet.co.uk) 翻訳校正:編集部 2008年01月30日 13時04分

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 ITコンサルタント企業のAccentureでは、Web 2.0を活用した業務慣行を取り入れる一方、そのことがIT部門に影響を及ぼす可能性について認識するよう企業に助言している。

 Accentureで調査開発部門を率いるMartin Illsley氏は米国時間1月28日、従来のビジネスソフトウェアとウェブアプリケーションが融合したマッシュアップはますます有用になりつつあるが、その一方でIT部門への過度の負担が発生しないよう管理する必要がある、と企業に対し忠告した。

 「マッシュアップを使用することで、システムを容易に統合することができる」とIllsley氏。「しかし、マッシュアップや同種のソフトウェアには十分な管理が必要だ、さもないとIT部門の負担がその他多くの部門にまで及んでしまう。多くのIT部門はそのことを認識し、膨大な時間を費やして作業に当たっている」

 Illsley氏は、従業員に自分の考えでアプリケーションを組み合わせる自由を与えることで、業務上目に見える形のメリットが生まれるが、「20のステージを経ることでプロセスを抑制すること」とアプリケーションに対する制御を失うことのバランスを取る必要があると語る。 

 「現在、バックエンドシステムとフロントエンドシステムを開発しようとする場合、ライトウェイトAPIを採用するGoogle Mapsなどの技術を使用できるが、以前は複数のパッケージを購入して組み合わせて1つのフレームワークを構築していた」と同氏は言う。「今日では、企業は極めて短時間でアプリケーションを作り上げることができる」

 Illsley氏は、Web 2.0のその他の習慣にも企業は注意を向ける必要があると指摘する。同氏によると、多数のグループ間でアイデアを形成するのに使用される「クラウドソーシング」手法は、企業にとって非常に有益な手段となり得るが、成熟した手法となるまで企業は慎重な姿勢を示す必要があるという。

 「管理手順がまだ導入されていないため、問題はコメントの品質および変更がWikiに反映されてきたかどうかだ」とIllsley氏は。

 クラウドソーシングでは、返されるコメントが重複しやすいため、企業は構造化されていないデータを収集するためのツールを構築する必要があると同氏は主張する。

 Illsley氏は、企業のブログは、自社の顧客ベースへのより容易なアクセスを可能にするが、現段階ではエントリーが企業ブランドに沿ったものであるかどうかチェックするための仕組みは存在しない、と言う。

 「ミスをしないよう導き、より優れた品質(のコンテンツ)の提供を可能にするための仕組みが登場することを期待している」とIllsley氏。「今のところ、ブロガーがつじつまの合わないことや、くだらないことを書かないよう導くための支援策はない」

 Illsley氏は、一貫性がないことを指摘し、必要であると判断した場合無視できるフラグをブロガーが使えるようにすべきだと語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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