帳票こそ、日本企業のあらゆる情報システムの基盤--ウイングアーク テクノロジーズ:実は重要な帳票(3)

宍戸周夫(テラメディア) 2008年02月06日 18時30分

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年々伸び続ける帳票マーケット

 インターネットの普及、ウェブアプリケーションの浸透という時代の中にあっても、帳票のマーケットは拡大している。ミック経済研究所の調べによれば、帳票運用パッケージの出荷金額は、2005年度の54億7000万円から2007年度は65億3000万円(予想)に増加している。ペーパーレスとはいいながら、現実には帳票の形式も増えている。帳票の様式やその表現力が拡大し、それに伴い帳票設計ツール活用のニーズも増大している。

 こう指摘するのは、ウイングアーク テクノロジーズのマーケティング部長でイノベーション事業部長の谷口功氏だ。

谷口功氏 ウイングアークの谷口功氏

 「帳票はコンピュータ以前から企業に存在していたものですが、従来はスクラッチで開発していたものを帳票設計ツールに変えていった時代があり、その当時は2ケタ成長をしていました。現在でも帳票設計ツールの市場は毎年数パーセントの成長があります」

 ウイングアークは、その帳票ツール市場の過半数を占める、いわば帳票一筋の最大手ベンダーである。設立は2004年3月。しかし同社は、このとき分離独立した翼システムの中で、1990年代から帳票設計ツールの開発を手がけていた。

 その開発の背景にあったのは、業務で発生する帳票を人が使いやすいフォームとITシステムが扱うデータに分け、見やすい形に生成するというもの。キーワードはフォームとデータだ。これによって、企業のノウハウが凝縮された帳票やレポーティング、そしてドキュメント類が経営に役立つ情報として生き返るという信念があった。それを表す「Form&Data」という言葉は、現在も同社の企業ロゴに使われている。

 同社は、企業システムにおけるデータの流れ、つまり「いれる」「ためる」「ひきだす」――という3つの柱を統合的にサポートするツール群を提供している。この「ひきだす」を担うのが、同社の帳票基盤ソリューション「Super Visual Formade(SVF)」である。開発したのは、ウイングアークがまだ翼システムの一事業部門であった1995年に遡る。

 SVFは、企業の情報システムの基盤となる帳票の機能を提供するもので、(1)システム連携、(2)帳票設計デザイン、(3)帳票出力――の3つに分けられる。このうち、システム連携は、レガシーの基幹系システムの帳票もウェブアプリケーションサーバの多様な帳票も、CSVやXMLなどのファイルインターフェースによってデータ連携し、ハイブリッドな帳票システムを実現する機能だ。

 帳票設計デザインは、XMLに対応し、業務アプリケーション層に帳票のロジックを持たせないフォームファイル(Enterprise XML Form)を作成、再利用可能な帳票生成を行う。そして、帳票出力は統合・共通化された帳票基盤として、ウェブ帳票運用/基幹帳票運用の双方を構築する。

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