マイクロソフト、役員の人事異動を発表:誰が勝者で誰が敗者?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2008年02月15日 15時26分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米国時間2月14日、Microsoftは多くの部門に影響を及ぼす企業組織再編を発表した。

 いつものMicrosoftの年初の再編――たいてい、同社の会計年度半期ごとのレビューの後に実施される――と同様に、今回も勝ち組と負け組がみられた。本日の変更の結果、誰が加わり、誰が抜けたかについては、筆者のスライドショーもみてほしい。

 本日の再編発表の時点では、多数の幹部が魅力的な新しい肩書を獲得し、また昇進した。数人のベテランが退任し、または退任の予定である。Microsoftによる本日の公式プレスリリースで言及された幹部のなかには、実際にはその退任を何カ月も前から発表していた者もいることに注意されたい。Microsoftは本日の発表のなかに、シンプル化を目的として、全ての大物の到来や退任を取り上げている(言うまでもなく、幹部の離任に関する雑音を最小限に抑えるためだ)。

 Microsoftによるバレンタインデー再編の最高の勝者は、筆者の意見では、Bill Veghte氏だ。Veghte氏はWindows Business Groupのコーポレートバイスプレジデントを務めていた。現在では同氏は新たに融合したOnline Services & Windows Business Groupのシニアバイスプレジデントとなった。Veghte氏の「拡大した役割」では、「Windows Client、Windows Live、MSN、Searchにおけるすべてのエンドユーザーに対するビジネス戦略、販売、そしてマーケティング」を指揮することが求められている。さらに同氏はOEM販売における共同責務も担い続ける。

 (変遷し続けるMicrosoftの組織図を理解したいという方へ。Microsoftでは、シニアバイスプレジデントの肩書は、コーポレートバイスプレジデントをしのぐものだ。)

 本日のMicrosoft再編後の「Who’s Hot and Who’s Not」と題するスライドショーをチェックしてほしい。

 再編後の最大のミステリーは、シニアバイスプレジデントであり、元aQuantiveの最高経営責任者(CEO)であるBrian McAndrews氏だ。新しい肩書はみられず、注目すべき新たな責務も示されていない――今のところは。同社ウォッチャーたちは、McAndrews氏がYahoo買収の新たな先導者となると踏んでいる(この取引が、もし、いつか実現すればだが。)

 本日の再編で離脱リストに入ったのは誰か。

  • Online Services BusinessチーフのSteve Berkowitz氏は以前から噂されていたとおり退任する(ただし2008年8月まで留任)。
  • Mobile CommunicationsチーフのPieter Knook氏は退任し、元Server and ToolsマネージャーのAndrew Lees氏がその後任となる。
  • 元WindowsマーケティングチーフのMike Sievert氏は退任。現在Windows Consumer Product Marketingのコーポレートバイスプレジデントを務めるBrad Brooks氏が引き継ぐ。(「コンシューマ」という言葉が含まれているのが興味深い。MicrosoftはWindowsではコンシューマとビジネスのマーケティングの間に非公式な分類を設けているが、誰かの肩書にそれが明記されるのは珍しい。)
  • 元Developer and Platform EvangelismコーポレートバイスプレジデントのSanjay Parthasarathy氏は1カ月前に報じられたとおり、退任。同氏の後継者はWalid Abu-Habda氏となる。Parthasarathy氏の次の動きが何かについてはまだ明らかにされていない。同氏が最後に述べたのは、何らかの新たな役割でMicrosoftにとどまるつもりだということだ。最新情報:今ではその役割がわかった。Startup Business Acceleratorのコーポレートバイスプレジデントだ。
  • 以前MicrosoftのOEMビジネスを率いたScott Di Valerio氏は数カ月前に辞任、同氏はすでに同社を離れているが、現在はコーポレートバイスプレジデントのSteve Guggenheimer氏が引き継いでいる。

 ほかに新たに就任するMicrosoftのシニアバイスプレジデントとしては、14日現在で、以下が含まれる:

  • Chris Capossela氏、Information Worker Product Management Groupシニアバイスプレジデント。
  • Kurt DelBene氏、Office Business Platform Groupシニアバイスプレジデント。
  • Antoine Leblond氏、Office Productivity Applications Groupシニアバイスプレジデント。
  • Andy Lees氏、Mobile Communications Businessシニアバイスプレジデント。 Lees氏はVodafoneに移る予定であるPieter Knook氏の後任となる。
  • Satya Nadella氏、Search, Portals & Advertising Groupシニアバイスプレジデント。Microsoftのプレスリリースによると、「Nadella氏はLive Search、Microsoft adCenter、そしてSubscriptions, Points and Billingプラットフォームにおけるエンジニアリングへの取り組みを引き続き主導する予定である。同氏はまた、MSNのプログラミングとエンジニアリングの責務も担う予定である」という。 Steven Sinofsky氏は引き続きWindows Live(とWindows)のエンジニアリングを担当するシニアバイスプレジデントと務める。
  • S. Somasegar氏、Developer Divisionシニアバイスプレジデント。

 さらにいくつか、筆者は興味深いと思う昇進がみられた:

  • Scott Guthrie氏。MicrosoftのDeveloper Divisionの元ジェネラルマネージャーであったが、昇進し、新たに.NET Developer Platformコーポレートバイスプレジデントの役職を得た。しかしMicrosoftによると同氏の責務は変わらない。同氏は引き続き、クライアントおよびウェブアプリケーションを構築するMicrosoft Visual StudioデベロッパーツールとMicrosoft .NET Framework技術の提供を担当するいくつかの開発チーム」を監督する。
  • Roz Ho氏。かつてMicrosoft Mac Business Unitを率いたことがあったが、Microsoft Mobile and Entertainment Divisionの秘密プロジェクトに取り組むジェネラルマネージャーに転じた。同氏は現在、Premium Mobile Offeringsの公式なコーポレートバイスプレジデントである。「Ho氏は新たなDanger Inc.チームを率い、引き続きさまざまなコンシューマを対象としたモバイル通信におけるプレミアムモバイルサービスに注力する」とMicrosoftの関係者は述べた。(Pink and Purpleといえるか?)

 ほかには、これらの最新の組織変更について、読者はどう思うか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

  • ビジネスの継続的な成長を促す新たなITのビジョン

    多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つプレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!