MSKK新社長、樋口氏の足跡をたどる - 2/6

大河原克行

2008-02-28 14:14

 マイクロソフトの新社長に、同社代表執行役兼COOの樋口泰行氏が就任することが明らかになった。これまでの経歴を写真を交えながら振り返ってみたい。
 樋口泰行氏は1957年生まれ。兵庫県出身。1980年に大阪大学工学部電子工学科卒業後、同年、松下電器産業に入社。1991年にはハーバード大学経営大学院(MBA)を卒業。1992年にはボストンコンサルティンググループに入社した。1994年、アップルコンピュータに入社し、コンシューマ事業を担当。1997年にはコンパックコンピュータに入社し、2002年の日本ヒューレット・パッカードとの合併にともない、日本ヒューレット・パッカードの執行役員インダストリースタンダードサーバ統括本部長としてサーバー事業を推進。2003年には代表取締役社長に就任したものの、2005年、ダイエー代表取締役社長に転身、同社再建を推進した。だが再建半ばの2006年に社長を退任している。
 2006年12月31日付けでダイエー顧問を退任し、2007年にはマイクロソフト代表執行役兼COOとしてIT業界に復帰した。COO就任時点で、現マイクロソフト社長のDarren Huston氏が掲げた中期経営計画「PLAN-J」が終了する2008年7月には、樋口氏が社長に就任するとの見方が業界内では公然の事実となっていた。
 マイクロソフトにおける50歳での社長就任は、これまでの歴代社長と比べても、少なくとも10歳以上の開きがある。日本HPおよびダイエー時代の若き経営者としての立場から、わずか5年で、今度は最高齢としての社長就任となる。
 2003年5月27日に東京・六本木のグランドハイアットで開かれた、樋口泰行氏の日本ヒューレット・パッカード社長就任会見。左は当時、代表取締役会長兼CEOだった寺澤正雄氏。
 5月1日の社長就任から約1カ月を経過していたが、この間、約50社にのぼる顧客への挨拶まわり、2度の海外出張、社内事業部門トップとのミーティングなどを精力的にこなしていた。
 当時の45歳という年齢での同社社長就任は大幅な若返り。寺澤氏は、「素養と判断力を兼ね備えたアグレッシブな若手経営者。いまの日本HPには最適なリーダー」と、社長に推した理由を語る。
 日本HPは、HP、コンパック、DEC、タンデムという4つのIT企業が合体した企業であり、その統合の旗振り役を果たしたのが樋口氏だ。そのなかで、「お客様第一主義」「スピード」「結果重視」「オープン」「日本市場への浸透」の5つのテーマを掲げて改革に取り組んだ。

 2003年5月27日に東京・六本木のグランドハイアットで開かれた、樋口泰行氏の日本ヒューレット・パッカード社長就任会見。左は当時、代表取締役会長兼CEOだった寺澤正雄氏。

 5月1日の社長就任から約1カ月を経過していたが、この間、約50社にのぼる顧客への挨拶まわり、2度の海外出張、社内事業部門トップとのミーティングなどを精力的にこなしていた。

 当時の45歳という年齢での同社社長就任は大幅な若返り。寺澤氏は、「素養と判断力を兼ね備えたアグレッシブな若手経営者。いまの日本HPには最適なリーダー」と、社長に推した理由を語る。

 日本HPは、HP、コンパック、DEC、タンデムという4つのIT企業が合体した企業であり、その統合の旗振り役を果たしたのが樋口氏だ。そのなかで、「お客様第一主義」「スピード」「結果重視」「オープン」「日本市場への浸透」の5つのテーマを掲げて改革に取り組んだ。

写真提供:大河原克行

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